【そそれぽ】第101回:倒れるぅぅ!!・・・セーフっ!!意外にも超盛り上がるWii U『アートオブバランス』をプレイしたよ!

インサイドをご覧の皆さま、こんにちは。そそそ こと 津久井箇人です。皆さんのゲームライフを充実させるゲームプレイレポート、第101回を迎えました【そそれぽ】のお時間です。

任天堂 Wii U
ルールはバランス良く積み上げるだけ『アートオブバランス』
ルールはバランス良く積み上げるだけ『アートオブバランス』 全 8 枚 拡大写真
インサイドをご覧の皆さま、こんにちは。そそそこと津久井箇人です。皆さんのゲームライフを充実させるゲームプレイレポート、第101回を迎えました【そそれぽ】のお時間です。

任天堂界隈がダウンロードゲームの流通方法に本腰を入れてきましたね。他のメーカーに比べてこのあたりは任天堂の弱点だとも思っていたので、今後の拡充に期待したいところ。その一環として、楽天やAmazonでダウンロードゲームのキャンペーンやセールを実施しています。現在開催中のAmazonのスーファミWii Uバーチャルコンソールセール、大変期待を寄せて待っていたのですが、始まってみればまさかの全部持ってるタイトル。楽しみだっただけにけっこうショックです・・・が、コレはAmazonのセールラインナップが筆者のオススメタイトルばかりという意味でもあります。未プレイのゲームがある方はぜひこの機会にWii UのHOME画面を充実させちゃいましょう。今後はより柔軟に、新作のスタートセールみたいなことにも期待したいですね。

というわけで、今回プレイするのはアークシステムワークスのWii Uダウンロードソフト『アートオブバランス』です。


いろいろな形のブロックを崩れないようにバランス良く積み上げる、というなかなか渋い内容のパズルゲームです。3DSでも基本ルールが共通の『アートオブバランス タッチ!』が配信されていますが、なぜか筆者はWii U版に惹かれてレポートをお届けしたいと思いました。完全1人用だった3DS版と違って、Wii U版はマルチプレイ対応。複数人で、バランス良く積み上げるゲーム・・・なんだか面白いことが起きそうじゃありませんか?(笑)それでは、マルチプレイの助手として嫁を巻き込みながら早速プレイしていきましょう。


◆『アートオブバランス』ってどんなゲーム?


■バランス良くブロックを積み上げるだけ
Wii U GamePadのタッチおよびボタン操作、もしくはWiiリモコンで、画面手前のお題となるブロックを、画面奥の土台の上にバランスよく積み上げるのシンプルなパズルゲームです。LRボタンなどでブロックを回転させて、自分が「ココだ!」と思った場所に置くだけです。基本となる「アーケードモード」は、お題のブロックすべてを積み上げた状態で、“3秒持ち堪える”ことでステージクリアとなります。

■ビデオゲームらしい特殊なブロック
これだけだと、リアルにも見かけるバランス積み上げゲームなのですが、ビデオゲームらしい点として、上にブロックを積むと消滅してしまうブロックといった特殊なブロックも存在。お題のブロックの形や効果を踏まえながら一手二手先を考える必要もあり、シンプルながらになかなか奥深いです。

■ひとつではないクリア方法
上記のようなルールのため、積み方が決まっているワケではありません。とにかくすべてのブロックを積めばクリアとなるので、危ないバランスや汚い見た目でも、全部積めてさえいればクリアはクリア。クリアの方法はステージにつきひとつとは限らないわけです。「パズル」と聞くと“ガチガチの解法”をイメージしがちですが、本作は非常に自由度が高く、自分のセンス、特にバランス感覚が問われる内容となっています。


◆1人プレイと複数人プレイで趣旨が変わる!


■1人プレイは粛々と頭脳プレイ
「アーケードモード」において、ステージの土台にお題のブロックすべてを積み上げる・・・というのは、何人プレイであっても同様の基本ルールなワケですが、筆者の場合、1人プレイだとより真剣に、眉間にシワを寄せながら“考えてプレイする”ようなプレイスタイルになりました。「落ち物パズル」と違い、アクション要素はほとんどなく、じっくりと楽しめるパズルゲームなので、1人プレイだと落ち着いてまったりとプレイできます。

■複数人プレイだと、つい“決めたくなる”
複数人プレイだと、1人プレイの時とは違い、「ああでもない、こうでもない」「ここ置ける?置けないでしょー!」と相談しながら攻略していくのがなかなか楽しいです。結果「なるほど、そのテがあったか」的な・・・(笑)。更に、筆者は「見せプレイ」したくなる衝動にかられてしまい、1人プレイのときよりも、大胆にブロックを積み上げる傾向に・・・(笑)。「ぬおぉぉおぉぉぉ傾いてるぅぅぅぅ!!!・・・・・あぶねぇセーフっ!」という異様な盛り上がりが、まさかこんな渋いタイトルで、ここまで引き出されるとは思っていませんでした(笑)。

更に言うと、「アーケードモード」ではプレイヤーは5人まで参加できますが、順番やルールといった“どう遊ぶか”というものは一切決まっていません。一手ずつ交代していっても良いし、アイデアを思いついた人から積み上げていっても良いし、そのあたりの“ローカルルール”を勝手に決められる楽しさもあります。

■2つの「対戦プレイ」
本作には「VSモード」「タワーブレイクモード」と2種類の対戦プレイモードが収録されています。「VSモード」は要するに、画面分割で「アーケードモード」と同じことをどちらが先に達成できるかという勝負。早く積み上げた方が勝ちですが、早さを求めるがゆえにバランスが疎かになって思わぬ事故も(笑)。相手の画面が見える分焦ります。

筆者お気に入りは「タワーブレイクモード」。これは、ひとつの土台の上に順番にブロックを積み上げていき、崩したプレイヤーが負けとなるモードです。つまり、相手を困らせるようにブロックを積むというワケですよ!(笑)意地悪な積み方が勝負を分けるのですが、意地悪を乗り越えたり、ツメが甘くてかわされたりすると、今度は自分がピンチに。このモード、複数人でプレイすると本当に盛り上がります(笑)。


◆気になったところ


■タッチペン操作だと自分のペンが邪魔くさい
ブロックを積み上げる繊細な操作を行う際、置きたい場所の細かな角度や距離などを見たくても、そのブロックを運ぶ自分のタッチペンが邪魔で画面が見えないことが多々ありました。こればっかりは物理的にどうしようもないのですが、プレイしていて多少気になりました。

■3秒ルールの良し悪し
全ブロックを積み上げて3秒キープすればクリアとなるわけですが、本当に崩れきるギリギリで3秒経過してクリアとなる場面がちらほらありました。というか完全に崩れてるのですが、これで良いのかというレベル(笑)。ルール的には「良い」という判定ですが、何か腑に落ちない部分がありながら「クリア」とされてしまいます。これに関してはゲーム的な“盛り上がり”につながる面も大きいので、一概にダメとは言えないのですが、例えば「静止して3秒」も選べるようにするといって柔軟なルール設定があってもいいかなと思いました。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆


◆総評


1人プレイは頭脳派パズルゲーム、マルチプレイはドキドキパーティーゲーム!
2つの顔を持った隠れた超良作!



一見、地味なパズルゲームなのですが、そもそも中身自体はシンプルにじっくり楽しめる上、ボリュームもなかなかある良作なので、1人プレイでも充分オススメできます。ただ、筆者としては複数人プレイこそ、Wii Uで本作をプレイする醍醐味なのではないかという確かな手応えを覚えました。複数人プレイすることで、コイツ、化けます(笑)。

参加プレイヤーはもちろん、その場にいる人を巻き込んでプレイできる「アーケードモード」は、積み上げの成功・失敗に皆で一喜一憂。相手を陥れる「タワーブレイクモード」は、久々にマジでリアルケンカしたくなるゲームです(←対戦ゲームにおける褒め言葉ですよ 笑)。今回は嫁と1対1でしたが、これが更に3人、4人、5人対戦となると、盛り上がりも比例していくことが容易に想像できます。

ちょっと気が早いかもしれませんが、これから年末年始、家族や友人といった人と集まる機会も多いと思うので、皆で遊ぶゲーム選びに迷ったらこのゲームをぜひチョイスしてみてください。めちゃくちゃ盛り上がることを保証します!

【こんな人にオススメ】
・じっくりパズルを解きたい人
・複数人で集まってパーティーゲームをプレイしたい人
・忘年会とかで盛り上がりそうなリアルパーティーゲームが好きな人
・ゲーム経験問わず
・老若男女問わず

誰でも遊べます。誰でも楽しめます。本当の意味でそういうゲームをプレイしたのは、久しぶりな気がします。Wii Uユーザーの方、特に家族や友人を巻き込んでプレイする機会がある方は、ぜひプレイしてみてください!

ちなみに1人でじっくりプレイしたい人は3DS版『アートオブバランス タッチ!』というテもあるので、こちらもご参考までにどうぞ~!


【そそれぽ】第101回、いかがでしたでしょうか?言いたくないですが、今年もあと2か月です。おじさんになってくると時間の流れがあっと言う間。時空がどんどん歪むせいで、つい先日初詣に行った気がしてます(白目)。年末商戦も目前なので、時間と戦いながら気合い入れてゲームします!次回もどうぞお楽しみに!


『アートオブバランス』は、好評配信中で価格は800円(税込)です。

(C)Shin'en Multimedia GmbH 2014
Published in Japan by ARC SYSTEM WORKS


■筆者プロフィール
津久井箇人 (つくいかずひと) a.k.a. そそそ
愛内里菜らに楽曲提供をし、VOCALOID音楽のクリエイターとしても有名な作・編曲家。ゲームを紹介するブログ記事が評価され、2011年からINSIDEでライター活動を開始。レトロゲームから最新ゲーム、戦略SLGから格ゲーまで、幅広いジャンルのゲームをプレイする。
Twitter:@sososo291
ブログ:sososo activity

《津久井箇人 a.k.a. そそそ》

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