【アナログゲーム決死圏】第16回:ミニチュアゲームを始めよう! ~塗装その1~

ミニチュアゲーム『フロストグレイブ』からミニチュアゲームを始める方法をご紹介するシリーズも第3弾に突入。前2回では組み立て方をご紹介しましたが、今回はついに塗装に入っていきます

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◆カラープライマーを吹く準備


カラープライマーなどのスプレープライマーは、先ほど説明した水性アクリル塗料ではないので、有機溶剤と可燃性ガスが入っており、吸い込むと体に悪いので、吹き付け作業は、野外で行うか、窓に加えて換気扇がある十分換気ができる場所を確保する必要があります。壁等にプライマーがかかってしまうと落ちないので十分気をつけましょう。また、強烈な匂いがしますので、近隣にお住まいの方の迷惑にならないように気をつけましょう。

それでも吸い込んでしまう事があるので、出来る限り塗装用のマスクをすると良いでしょう。飛び散ったものが目に入ったりするのも危険なので、出来る限りゴーグルをしましょう。服や手につくと落とすのが大変なので、簡単なものでいいので手袋やエプロンも用意しておくことをオススメします。


次に、適当な大きさの段ボール箱を用意し、簡易の塗装ブースとします。段ボール箱の中で吹けば、周囲にプライマーがついてしまう心配がありません。できればこんな感じで中に新聞を敷き詰めておくと、同じ箱が長く使えます(新聞紙なしで長期にわたって吹き続けると、箱の内側に粒子がホコリのようについて、塗装中に飛んでミニチュアについてしまうことがあります)。


続けて板か角材を用意し、以前紹介したブルタック(ほら、便利でしょ!)、もしくはガムテープか何かでミニチュアをそこに固定します。メタルのミニチュアは重いのでしっかりくっついているか、傾けても落っこちないか事前にしっかり確認しておきましょう。

複数のミニチュアにプライマーを吹くのであれば、ぴったりくっつけて並べたりせずある程度間隔を開けて並べておくとよいでしょう。

個人的には傾けたりすることが簡単な短い角材が好み。100円ショップ等でも簡単に手に入り、長いこと使えます。ただ、(『フロストグレイブ』にはあんまり関係ないことですが)大量のミニチュアに一気にプライマーを吹く場合は板の方が楽だと思います。

ちなみに、吹き付け作業を行う場合、湿度に気をつけてください。湿度が高い環境でプライマーを吹くと、乾燥が不十分となり、全体が白味がかってしまったり、ざらついてしまうことがあります。作業を行うときはなるべく雨の日は避け、湿度が低くなる昼の時間に作業をすることをオススメします。

そして吹付けを行う前に、スプレーを2分程強く振って中身を撹拌します。スプレー缶の中には撹拌の金属の球が入っていてカラカラ音がするはず。作業場所を確保し、必要な物を装備し、ミニチュアとスプレーが準備出来たらいよいよ吹き付けです!

◆プライマーの吹き方


いきなりミニチュアに吹く前にまず、しっかりノズルから中身が噴き出るかを箱の中に向けて適当に吹いて確認しましょう。これを必ずやるようにすると、いつか複数の缶を買った時に、間違えて別の色を吹いてしまうなんていう事態を防げますよ(やったことがある)。


缶のチェックをしたら、ミニチュアを固定した板か角材を片手に持ち、もう片方の手に缶を持ち吹き付けます。吹き付けるときは、缶とミニチュアの距離を15cm~20cmの範囲に保ちましょう(アーミーペインターのカラープライマーはこれが最適距離ですが、他メーカーのものは異なりますので注意書きをしっかり読みましょう)。


近すぎるとミニチュアの細かい凹凸が埋まってしまい、遠すぎると表面がざらついてしまいます。カラープライマーの缶の全高がだいたい20cm位なので、迷った時は参考にどうぞ。

一体に集中して吹き付けるのではなく、缶を持った手を横に平行に移動させながら吹きましょう。吹き始めと吹き終わりは、塗料が出る量が不安定なのでなるべくミニチュアに掛からないようにするのがベスト。


1方向に吹き終えたら今度は、ミニチュアの角度を変えて、別の方向から吹き付けましょう。スプレーは一定以上の角度に傾けると塗料がちゃんと出ないので、スプレーを横や逆さに傾けず、なるべく棒や板の方を傾けましょう。


だいたい全体をカバーできたら終わり。プライマーがかかっていない場所が多少あっても、塗装前にカバーできますので、気にしなくて問題ありません。完全にカバーしようと重ねて吹きすぎると、凹凸を埋めてしまうことがあるので注意しましょう


吹き付け作業が終わったら、スプレー缶を地面に垂直に逆さまにして、塗装ブースの新聞を敷いてあるところに対して、塗料が出なくなるくらいまで少しの間(おそらく数秒で十分)吹き付けましょう。こうすることで、ノズルに溜まった塗料をガスで吹き飛ばし、ノズル中で固まってしまうことを防げます。ガスが足りなくなってしまうのではと思うかもしれませんが、塗料よりもガスのほうが沢山入っているので気にしなくて大丈夫。

あとはミニチュアについた塗料を乾燥させます。

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《傭兵ペンギン》

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