人工知能に『魔界村』をやらせてみた…ニューラルネットワークは激ムズアクションをクリアできるのか?

人間が持つ知能を、コンピュータ上などで再現させる試みとなる“人工知能”。今も多くの研究者が取り込んでいる技術であるとともに、映画や小説、ゲームなどでも取り扱われる魅力的なモチーフでもあります。

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人工知能に『魔界村』をやらせてみた…ニューラルネットワークは激ムズアクションをクリアできるのか?
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人間が持つ知能を、コンピュータ上などで再現させる試みとなる“人工知能”。今も多くの研究者が取り込んでいる技術であるとともに、映画や小説、ゲームなどでも取り扱われる魅力的なモチーフでもあります。

これだけ多くの人が人工知能に魅了されるのは、利便性や可能性のみならず、そこにロマンを見出しているからかもしれません。人間のような判断力を持つ存在が生み出されていく、その未知とも言える状況には様々な感情が沸き立つばかりです。

そんな人工知能を用いて、ユニークなアプローチを行う動画が、今話題を集めています。“shu3”さんがニコニコ動画に投稿した動画「【実況】人工知能の挑戦 「魔界村1面」へ入村!?(前編)」は、タイトルからも分かる通り、人工知能によるプレイで 『魔界村』1面のクリアを目指すというものです。


ゲーム上の「弾」や「敵」、「足場」などの情報をもとに、『魔界村』を進めるためのニューラルネットワーク構築を目指すというこの試み。同じ世代の中で優れたものを組み合わせて新たな世代を生み出し、更に優れたものを選別し・・・という繰り返しで、人工知能が少しずつ「適切な操作」を自ら学習していきます。

第0世代は、立ちっぱなしのままゾンビにあっけなくやられてしまいます。そして第1世代では横に進んだものの、ゾンビがいてもそのまま直進。また、足場に引っかかっても飛び越すことはせず、結局そのまま骸骨に。


文字通りの「壁」が立ちはだかる形となりましたが、第5世代がジャンプで乗り越えに成功。11世代ではとうとう、槍を投げてゾンビを撃破しました。こうして少しずつ『魔界村』を学習した人工知能は、世代を重ねるごとにステージの奥へと進めるようになり、38世代でとうとうレッドアリーマーとの対面を果たします。


なお100世代に辿り着いた時には10時間を越しており、総死亡回数は26,453回に。この挑戦の過酷さが窺い知れます。そしてこの100世代目に、大きな転機を迎えますが・・・よければその瞬間は、ご自身の目でお確かめください。


【ニコニコ動画】【実況】人工知能の挑戦 「魔界村1面」へ入村!?(前編) 動画URL:http://www.nicovideo.jp/watch/sm28277973

今回は前編となっており、1面クリアを目指す後編の公開も予定されています。人工知能と“shu3”さんの挑戦は、どのような結末を迎えるのか。そちらも実に楽しみです。なお、より詳しく知りたい方は、下記のURLも合わせてチェックしてみましょう。

■『人工知能の挑戦』動画で使っている人工知能の仕組み
http://ch.nicovideo.jp/shu3/blomaga/ar883876

《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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