【インタビュー】『クーロンズゲートVR』が目指すはオリジナル版の忠実再現!PS1の“あの感じ”がVRで蘇る

ソニー PS4

【インタビュー】『クーロンズゲートVR』が目指すはオリジナル版の忠実再現!PS1の“あの感じ”がVRで蘇る
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◆気になる配信時期や価格は? そして今後の展望も


──以前行われた体験会のようなものは、『クーロンズゲートVR suzakuでも考えていらっしゃいますか?


井上氏:はい、しようと思っています。イベントチックなやつを。

吉岡氏:PSVR、今買えないからね(笑)。

井上氏:そうそう(笑)。やっぱり体験してもらえないとね。そういうプロモーションも積極的にやっていこうかなと。

──以前のように多くの希望者が殺到しそうですね。

井上氏:そこでたくさんの声を聞いて、よりよくしますので(笑)。テストを行うことで、ユーザーさんがどういったものを求めているのか、よく分かるんですよね。あとは、ユーザーさんがどういった層だとか、男女比などもですね。そして、実際に来てくださった方々と、パトロンさんのデータが、やはり一致するんですよ。なので、ずいぶんと読めるようになりました。

──ここまで期待が高まるお話を数多く頂きましたが、そんな『クーロンズゲートVR suzaku』が実際に味わえる配信時期に関して、伺ってもよろしいですか?

井上氏:宣言通りの時期で動きたいと考えています。仮に延びたとしても、何年も延びるなということはあり得ません。政治的な何かでもない限りは(笑)。

吉岡氏:何かない限りは、6~8月頃にと。

井上氏:夏に出すと思っていただければ。1年で作り上げる、というのが目標でしたから。

吉岡氏:遅れる要因があるとすれば、内部的な不具合はないと思いますが、ソニーさん側からのチェックなどが入った時に、どうにもならない事が出てくる可能性が(笑)。

井上氏:その対応に時間がかかるかもしれませんね。

吉岡氏:先ほどお話した「VR酔い」に関してもチェックが必要なんですが、人がチェックする体感の話になるので、どうしても曖昧なんですよね。

──表現の規制よりも更に難しい判断ですよね。体感自体が人それぞれですし。

吉岡氏:ローンチの頃はよかったけど今だとダメ、というものもあるかもしれませんね。僕らも、ご飯の前や直後には、「VR酔い」のチェックはしないようにしてます(笑)。

井上氏:僕は、帰る寸前にチェックしてます(笑)。『クーロンズゲートVR suzaku』は、1日5分を推奨してます。5分間回ってみて楽しいね、というのを毎日味わっていただければ。

──『クーロンズゲートVR suzaku』の登場、楽しみにしています。ちなみに、『クーロンズゲートVR suzaku』以降は、『クーロンズ・ゲート』全体のVR化を目指されると思いますが、その他のVR関連の展望などはすでにお考えですか?

井上氏:『suzaku』が上手くいけば、ゆくゆくはVR『クーロンズ・ゲート』フル装備を目指したいですね。

──で、その先は?

井上氏:多分ですけど、僕らがVRに飽きちゃうと思うんですよね(笑)。

吉岡氏:遅かれ早かれ、次の技術が出てくるでしょうから。

井上氏:僕らは、次にリリースがなんとなく想像できる環境にいるので。多分、(VRの)今の形のピークは3~4年でなくなっちゃって、これまでとはまた違う新しい遊び方が出てくるだとろうな、と。

僕らは、メーカーさんがやるスタンスとは違っていて、研究して何かを最初にポッと出すのが得意技だと思います。その新しい提案は、必ずしもゲームではないかもしれません。新しい技術やデバイスが出てきたら、その時に何らかの提案をしていきたいですね。

──継続よりも、切り開いていくんですね。

井上氏:根本は継続なんですよ。モノを扱う時にゲーム的な側面で捉え、楽しいことができないかを考える。

吉岡氏:堅いビジネスソリューションのUIデザインなどをやっている時も、根本にそれがあるんです。

井上氏:ポンと叩いた時に、「カチャ」ではなく「フニャ」になるとすごく気持ちいい、みたいな(笑)。

──通常のゲーム制作とは異なる視点や着想が大きな核になっているんですね。ちなみに『クーロンズゲートVR suzaku』にて、そういった発想がどのような形になっていますか?

吉岡氏:ソニーさんからOKをもらわないと出せないものかもしれませんが、VRなのでヘッドマウントを被るわけじゃないですか。この「被る」という行為自体を、ゲームの体験の中に入れられないかなと考えています。

井上氏:普通は、被ってから始めるわけじゃないですか。でも『クーロンズゲートVR suzaku』では、始めてもまだ被らないでくださいと。被るタイミングはそこじゃないんです。世界観の一環として「被る」という行為を行います。ちなみに、外すのも同様です。

──外すのもゲームの一環なんですね。

井上氏:『クーロンズ・ゲート』の世界観、設定に入れ込んであるので、具体的にはまだ言えないんですが、(触れてみたら)「ああ、そういうことね」と分かっていただけると思います。なので、未プレイの方は『クーロンズ・ゲート』を遊んでおいて欲しいんですよね。

吉岡氏:「なるほどね」と思っていただけるかと。

──『クーロンズゲートVR suzaku』がリリースされるまでの時間を利用して、プレイしておくのも手ですね。幸い、PSNで配信中ですから。

井上氏:823円と、お手軽ですしね。

──価格と言えば、『クーロンズゲートVR suzaku』はどのくらいになりますか?

井上氏:3,800円とか、そのくらいですね。体験会やパトロンさんの反応を見て、今のところはこのくらいの価格にしようかと。4,000円以下ですね。

吉岡氏:他社さんが出されているゲームのボリュームと比べても、これくらいかなと。ゲーム的な要素も入っていますが、没入型のテーマパークになっているので。

井上氏:終わりがないので(笑)。

──1日5分、毎日遊べるテーマパークなんですね。ちなみに昨年はVR元年とも呼ばれましたが、今年はVRにとってどのような年になるとお考えですか?

井上氏:そうですね……VRという言葉がメジャーになったのはとってもいいことだったので、僕の希望的観測として言うと、『Second Life』に人が戻ってきて欲しいですね。というのも、今『Second Life』がVRモードを簡単に出せるコミュニケーションツールを出し始めたんです。しかもクラウドで出来るんですよ。PCを繋げてガシャっとやるだけで、他の人と遊ぶ空間に行ける。このスタイルがもう一回見直されるんじゃないかなと思います。

今のVRにはコミュニケーション要素が足りてないので、そこが強化されると個人的に面白いんじゃないかなと。

──今のVRは、基本的にソロですからね。

井上氏:その波が、今年来るかどうかは分かりませんけど(笑)。

吉岡氏:PSVRに関しては、今年もう一山来て欲しいですね。

──普及台数も足りてませんしねぇ。

井上氏:ここらでPSVR2を出して欲しいんですけどね。ハイビジョン対応の。

吉岡氏:眼鏡を付けててもすんなり着脱できるようになったりとか。

──進化した新型、いいですね。

吉岡氏:『クーロンズゲートVR suzaku』の試みはたまたまヘッドマウントディスプレイというだけの話で、仮想現実や拡張現実は、今後違う可能性も出てくるでしょうね。それが2017年に起きるかもしれませんし。

──そうですね、いつ新しい動きがあってもおかしくありません。

井上氏:僕らも何かを出しておかないと履歴が残らないので、今あるものはしっかりと出していこうかなと。

──だからこそ、『クーロンズゲートVR suzaku』はこの夏に出るわけですね。楽しみにしておきます。では最後になりますが、本作を待ち望んでいる方々にメッセージをお願いします。

井上氏:皆さん20年待っていますよね。パート2ではないんですが、『クーロンズ・ゲート』ワールドのひとつの広場ができるので、そこを楽しんでいただきたいなと思っています。戻って来れなくなるかもしれないから、気を付けて遊んで欲しいですね(笑)。

吉岡氏:画面の向こうに入れる夢が叶います。あと、ホラーゲームではないので安心してください(笑)。

井上氏:観光ですね。あとは、陰界版「イッツア・スモールワールド」かも(笑)。どこか脳天気な感覚は、共通点かもしれませんね。この、僕らなりの提案を楽しんでください。

──期待が膨らみます。本日はありがとうございました!

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インタビュー終了後、ご厚意により『クーロンズゲートVR suzaku』を体験させていただきました。開発中でもあり、またネタバレになる可能性もあるので詳しい内容は伏せさせていただきますが、ゴーグルを付けることで、現実の光景から『クーロンズ・ゲート』の世界へと視界が移るわけですが、互いのスケール感が非常に近いのが印象的でした。

感覚的には、ゴーグル越しにもうひとつの世界が広がるという感じで、没入度の高さに驚かされます。移動はコントローラーで行いますが、自分の足で歩きたくなるほど、圧倒的な存在感として「龍城路」がそこにありました。

「VR酔い」に関しては、装着した時に少しだけクラッとしましたが、その後は移動や視点を動かしても特に違和感は覚えません。もちろん個人差のあるものですし、今後更に「VR酔い」対策が行われると思うので、更なる改善にも期待が膨らみます。

TV画面の向こうにしかなかったあの世界に足を踏み入れる日が、2017年夏に訪れます。VRが開ける新たな扉は、『クーロンズ・ゲート』にどのような変化と刺激を与えてくれるのでしょうか。その目撃者となる瞬間を、どうぞお楽しみに。
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《臥待 弦(ふしまち ゆずる)》

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