■ ジェフ・ベル氏が示すXbox 360のファミリー層戦略
次に現れたのが、グローバルマーケティング担当のバイスプレジデント、ジェフ・ベル氏。同氏は360の市場層拡大に向けたファミリー層取り込みのため、戦略的に重要なタイトルとして、『Scent It ? Lights Camera Action』と『Naruto：Rise of a Ninja』（以下、『Naruto』）をあげた。1000万個以上の売り上げを誇るボードゲームの移植で、欧州で人気のDVDゲームである『Scent It ？ Lights Camera Action』は、インタラクティブなクイズゲーム。家族で楽しむことができるというのが特徴だ。今回は移植ではなく360向けに開発された完全新作。4つの専用コントローラも同梱される予定とのことだ。一方、『Naruto』は、日本では言わずとしれた人気作品『Naruto−ナルト−』のゲーム。同作品のアニメは、8〜14歳の間でもっとも人気のあるTVネットワーク「カートウーンネットワーク」での放送もすでに決定している。マイクロソフトとしては、360用に『Naruto』が米国国内で独占的に販売されることで、効果的なクロスメディア戦略が若年層に対して行われると、期待をかけている。また、ベル氏は360がスポーツゲームの展開も積極的に進めていくことについて言及。NFLプレイヤーReggie Bush氏を迎え、共に『Madden NFL08』をプレイすることでスポーツゲームでのパーティプレイの楽しさをさりげなく示した。
ベル氏はXbox Liveアーケードのラインナップも紹介した。これまでにすでに、700万人が登録しているLiveだが、会員数の増加に貢献している優れたコンテンツが、07年度もXbox Liveアーケードに登場することを強調。米国ではメディアブリーフィングが開催された7月11日から『Sonic The Hedgehog』と『The Golden Axe』のダウンロード販売が開始されることを告げた。会員数は、来年までに1000万人になると予測している。
また、Walt Disneyとの間でデジタル配信に関する基本的合意がされたことを発表し、HD映像作品のオンデマンドサービスもさらに充実する旨が報告された。
■緑一色の場内