オンラインゲーム一週間『他社提供でプレイヤー獲得の裾野は広がるか』

夏の暑さにもそろそろ衰えが見え始めた8月第5週は、様々なオンラインゲームにおいて、他のポータルサイトでのサービスが発表されました。

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夏の暑さにもそろそろ衰えが見え始めた8月第5週は、様々なオンラインゲームにおいて、他のポータルサイトでのサービスが発表されました。

エムゲームジャパンは、ネクソンジャパンのポータルサイトにおいて、8月30日(木)よりMMORPG『LOST ONLINE』のサービスを開始。

ネクソンジャパンは、オンラインゲーム『メイプルストーリー』を、8月29日(水)よりNHN Japanのゲームポータルサイト『ハンゲーム』でも提供。

ゲームポットは、ジークレストのゲームポータルサイト『@games』で、8月30日(木)より『スカッとゴルフ パンヤ』のサービスを開始しています。

今週は各運営会社の主力級タイトルが相次いで他のポータルサイトで提供されたという点が特異です。オンラインゲームの世界では、自社のタイトルは自社のポータルサイトで独占供給することが当たり前でしたが、近年は他社のポータルサイトでも提供されることが多くなってきました。多くのポータルサイトでゲームが提供されることで、プレイ人口の増加とポータルサイトどうしのプレイヤーの相互乗り入れが望めるのがメリットです。街のラーメン屋も、一軒では単なる「ラーメン屋」に過ぎませんが、何軒も集まることで「ラーメン通り」「ラーメン横町」となり、名所にまでランクアップします。人が多く集まる理由は、単純に「既に人が集まっているから」であることは厳然たる事実。今後は自社のポータルサイトにどれだけのゲームを集められるかが、今まで以上に重要となるでしょう。

最終的にはポータルサイトが統一され、あらゆるゲームが一つのIDでプレイできるというのがプレイヤーの理想でしょうが、運営会社としては自社の顧客となって欲しいというのが本音。これは顧客を掴むという健全な考え方です。しかし、二つのゲームを同時にプレイできないようなジャンルでは、パイの奪い合いとなる可能性がなくもありません。これを防ぐには、プレイヤーの絶対数が増えることが必要となります。ゲームが一つところに集まることでプレイヤーの数が増えるのか。それとも、限られたパイを奪い合うこととなるのか。今後の動きが注目されるところです。

《水口真》

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