オンラインゲーム一週間「運営と開発の二人三脚でプレイヤーを惹きつける」

そろそろ師走の足音も聞こえてきた11月第一週は、新作ゲームに関する話題の多い週でした。

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そろそろ師走の足音も聞こえてきた11月第一週は、新作ゲームに関する話題の多い週でした。

セガは、2007年11月2日(金)より、オンラインゲーム『スプラッシュ!ゴルフ』のクローズドβテスト(正式サービス開始前に、人数を限定して行うテストプレイ)のテスター募集を開始すると発表しました。

これまでセガのオンラインゲームは基本的に月額制でのサービスが行われてきたのですが、今回の『スプラッシュ!ゴルフ』は基本無料タイトルとなっています。月額制のスタイルは、基本無料と比べると家庭用に近い部分があります。豊富なアップデートはプレイヤーの土着率を高めますし、大きなアップデートを拡張ディスクとして販売することが可能です。つまり、アップデートに要する労力がそのまま収入に繋がるのです。しかしながら、基本無料+アイテム課金だと、アップデートをしてもアイテムの売れ行きが上がるとは限りません。

アイテムに魅力がなければならないのですが、現在の基本無料ゲームでは、無料でもある程度楽しめるバランスになっていることが求められます。家庭用や月額制とは別の論理が支配する基本無料の世界に、セガがどのような方策で望むかが注目されるところです。

ゲームポットは、オンラインゲーム『Level-R』において、プロ制度を導入すると発表しました。ゲーム大会の上位プレイヤーには「プロ契約」をする選択肢が与えられ、契約後の大会で勝つと賞金が貰えるというシステムです。

日本のオンラインゲーム界においてプロ制度はなかなか根付かないシステムではありますが、カーレースと賞金というのはイメージ的にも抵抗のない組み合わせだけに、この素材をゲームポットがどのように料理するかに関心が集まりそうです。

ゴンゾロッソは、MMORPG『Shaiya -Light and Darkness-(シャイヤ)』において、2007年11月9日(金)よりオープンβテストを開始すると発表しました。

『シャイヤ』はPvP(プレイヤー同士の戦い)をテーマとしたゲームで、本場韓国ではR-18指定という異色作。日本では「一部に刺激的な描写や生々しい表現がある為、18歳以上の方のプレイを推奨」するという形でサービスが行われます。韓国では人気ですが、日本では真の魅力が理解されづらいPvPですが、オンライン対戦のFPS(一人称シューティング)に一定のファン層がいたり、『ファンタジーアース ゼロ』のようなPvPをフィーチャーした作品が盛り上がったりしているように、「スリルある対人戦」への需要は確実に存在しています。顕在化しづらい需要をいかに掘り起こすか、こちらも運営の腕の見せ所といえるでしょう。

《水口真》

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