「8800シリーズを初めて投入したとき、8800GTXと8600GTXでは性能に差がありすぎる。ミッドレンジの8800GSを出すなら、64ストリームプロセッサ、256ビットのメモリインタフェースを用意すべきではないか、という声が多かった。その期待に応えるために、私たちはユーザーの期待を上回る製品を用意しました」と、アジアパシフィック地域テクニカルマーケティングマネージャーのジェフ・イェン氏は説明しました。
![]() |
8800GTは256ビットのメモリインタフェースを採用し、1.5ギガのクロックを持つ112ストリームプロセッサを搭載しています。性能比較としては高級機の8800GTXと下位機の8800GTSの間で、しかも8800GTXに近くなっています。もっとも大きな特徴は製造プロセスが65nmプロセスになったことで、低電力化、低発熱化を実現しました。そのためヒートシンクが小型化され、カードの厚さは1スロットサイズに押さえられています。「ゲーマーのためのカードだからカッコよくしなくてはいけません(イェン氏)」。
「8800GTは最新の3Dゲームを最大の解像度で快適にプレイできます」とイェン氏は自信を見せ、いくつかのゲームについて実例を挙げました。「クライシスというゲームではパフォーマンスが低いという声が多くてビックリしましたが、実際にご覧ください」とゲームを実演し、DirectX10の美しい画面を実演しました。「SLI構成にしなくてもこれだけのことができるんです」。
またイェン氏は最近のゲームで最高解像度にした場合、8800GTが出せるフレームレートをグラフで示しました。フレームレートとはアニメーションのコマ送りのような指標で、動画の滑らかさを示します。3Dゲームではフレームレートが30程度、つまり、1秒間で30回の描画ができることで快適だとされています。表では画面の美しさや物理エンジンの採用で高性能ビデオカードが必須と言われる「ハーフライフ2エピソード2」をはじめ、人気のゲームがフレームレート30以上で動作すること、競合他社の製品よりも格段優れたスペックであることを示しました。「私たちはフォーラムなどでコメントされるユーザーの声などを真摯に受け止めて商品を開発しています」とイェン氏はコメントしました。
さらにイェン氏はNVIDIAが提唱するSLIについて、「ゲームのストーリーボード段階からゲームメーカーと共同で作業をしており、発売当日からSLI環境のメリットを受けられます」と説明しました。また、「PureVideoHDの採用で、ゲームだけではなくブルーレイディスクやHDDVDなどの映像タイトルも美しく表示できる」と説明しました。「Geforce7シリーズは第2世代のPureVideoHDを採用しています。2560×1600表示が可能な液晶ディスプレイを使った場合、8800GTではフル画面で表示できますが、他社の最高スペックのカードは1920×1200表示までしかサポートしないため、画面の中央しか使えません」
イェン氏の発表はユーザーの意見に敏感な開発姿勢と、常にライバルの性能を超えるというプライド、費用対性能を強調しました。すでに秋葉原ではGeForce8800GTを採用した製品が3万円から4万円程度で発売されており、発表会場でも各社の製品が展示されていました。
![]() | ![]() | ![]() |
![]() | ![]() | ![]() |
![]() | ![]() |
![]() | ![]() |
![]() | ![]() |
![]() | ![]() | ![]() |
![]() | ![]() | ![]() |
![]() | ![]() | ![]() |
![]() | ![]() |