オンラインゲーム一週間『MMOからの派生は注目されるか〜ROのモバイル版カードゲームなどに思う』

秋をすっ飛ばして冬が来た。冬物を慌てて準備した人も多いであろう11月第4週は、ゲームのコラボレーションとでもいうべきニュースが印象的な週でした。

ガンホー・オンライン・エンターテイメントは、MMORPG『ラグナロクオンライン』を原作とする『ラグナロクオンラインカードバトル』を11月26日（月）から配信開始。デックスエンタテインメントは、オンラインゲーム『アルテイル』のカードゲーム「アルテイルタクティクス・カードバトル」の第2弾を12月下旬より発売すると発表しました。

どちらもオンラインゲームを下敷きとしたカードゲームで、一つの世界観をベースとしたマルチ展開。「アルテイル〜」はオンラインカードゲームから生まれた本物のカードを使うゲームという辺りがユニークなところです。しばらく前に、大手MMORPGのプレイヤーが二番目にプレイする枠を狙った、「セカンドゲーム」のブームがありました。様々なゲームが「セカンドゲーム」となるべく開発されましたが、「セカンドゲーム」としては、そのプレイヤーがヘヴィにプレイしているゲームと世界観を共有したものが、相性がよいのかも知れません。そうした意味において、MMORPG系からの派生作には今後も注目が集まるのではないでしょうか。

ベルクスは、MMORPG『Wonderland ONLINE』において、オープンβテスト（正式サービス開始前に、誰でも参加できるテストプレイ）を一時停止すると発表しました。理由は認証システムに障害が発生したためとされていますが、続々と新作ゲームが発表される時期だけに、早期の再開を望みたいところ。オンラインゲームにおけるインフラの大切さが実証された事件といえるでしょう。

エヌ・シー・ジャパンは、11月20日（火）より「りねIIめーる」のサービスを期間限定で行っています。ゲーム内の友達とは、ゲームを止めると連絡手段が無くなるのが常ですが、これを解決するのが「りねIIめーる」。会員登録に使用されたメールアドレス宛にエヌ・シー・ジャパンがメッセージを転送するというサービスで、『ギルドウォーズ』や『リネージュ』でも同様の試みが行われてきました。休止プレイヤーに復帰を促すだけでなく、共にライトな別ゲームをプレイするきっかけにもなり得るサービスです。ゲーム内のコミュニティに関する施策は多いのですが、ゲームを休止した後への取組はまだ少ないだけに、こうしたサービスの意義は大きいのではないでしょうか。