12月2日に、東京のお台場にてEスポーツの日韓戦が行われました。競技としては、日本人にはお馴染みの『鉄拳』、『ウイニングイレブン』の2つに、『フリスタ! -Street Basketball-』と呼ばれるバスケットボールゲーム、またこれは交流戦の対戦ゲームではなく韓国プロのエキシビジョンマッチとなりますが、もはやお隣韓国のお家芸といってもよい『Star Craft』が行われました。
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日韓戦に登場した日本と韓国の選手達。左側、青のユニフォームが日本で、右側、赤のユニフォームが韓国となります ※クリックで拡大画面を表示 |
筆者が会場に着いた16時頃には、あらかたの競技が終了していたため(正直言って、『Star Craft』のイベントを見逃したのは大失敗でした…)、ステージはすでに最後の競技である『鉄拳』になっており、早くも日本側が5本中2本を落とし、後の無い展開。日本側は厳しいなあと筆者が思っていると、3本目も落とし、この時点で0-3となってしまい韓国サイドの勝利が決定してしまいました。ただ、この後、日本側も地力を見せ、副将戦と大将戦は勝利したため、最低限の意地は見せた感じでしょうか。
日韓戦が終了した後は、特別ゲストにて大相撲で有名な武蔵丸親方と、ロッテのジョニー黒木投手がステージに登場。2人ともゲームはほとんどやったことがないというコメントを残しながらも、『鉄拳』の対戦を楽しんでいました。
日韓戦の他の競技の結果ですが、先ほどお伝えした『鉄拳』も含め、『ウイニングイレブン』、『フリスタ! -Street Basketball-』共に韓国側が勝利を収め、韓国の完全勝利と言う結果に終わりました。やはり、競技としてゲームを行うことに関して先進を行っている韓国と、あくまで娯楽としてしか見ていない日本とでは、こういった交流戦では韓国に分があるのは言うまでもないことでしょう。特に今回は韓国側としてのメイン競技である『Star Craft』や『WC3』などの対戦は行われていませんので、これらのPCゲーム関係を含めれば韓国側が圧倒的に先に進んでいるといえるかもしれません。
ただ、日本から見れば残念な結果となってしまったわけですが、あくまで今回は始めの一歩に過ぎないと言えますので、正直言って深刻に考える必要はないでしょう。日本としてはEスポーツについて、これから道を歩んでいければ良いのではないか、と筆者は感じました。イベントの見せ方としては悪くなかったと思われますし、マスコミ関係者も数多く集まっているあたり、そこそこ注目度はあったのではと思います。課題としては、今後、こう言ったイベントが定期的に開催していけるかどうかというのが、もっとも重要な焦点となってくるかと思います。筆者としては、長年Eスポーツというものにわずかながらでも関わりを持ってきているので、今後世間にそのあたりが浸透すればと、思わずにいられないところです。
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意外と言えば意外過ぎるゲストの武蔵丸親方と、ジョニー黒木投手。両者とも『鉄拳』では豪快なプレイをみせました ※クリックで拡大画面を表示 |
■たまには真剣にEスポーツについて考えてみる