オンラインゲーム一週間『矢継ぎ早に新タイトルを出す理由』

春まだ遠い2月中旬ですが、オンラインゲーム界では春への息吹が聞こえ始めてきています。

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春まだ遠い2月中旬ですが、オンラインゲーム界では春への息吹が聞こえ始めてきています。

ガンホー・オンライン・エンターテイメントは、2008年4月1日(火)付けでグラヴィティを子会社化すると発表しました。グラヴィティは『ラグナロクオンライン』シリーズを開発しており、ガンホーとは深い関係にある会社。『北斗の拳ONLINE』『覇拳伝』『Dodeca Online(ドデカオンライン)』など新タイトルを矢継ぎ早に発表するガンホーですが、これらのタイトルが軌道に乗るまでには今しばらくの時間を必要とするはず。同社は売上の75.6%を『ラグナロクオンライン』シリーズから上げていることもあり、今回の子会社化でシリーズを確保できたことは大きな一歩といえるでしょう。並行して進むタイトルが増えた状況で、タイトルごとにいかに顧客満足度を上げていくか。もちろん『ラグナロクオンライン』のアップデートや、『ラグナロクオンライン2』の開発も続けていくことが必要です。主要なものだけでも5タイトルが動くわけで、これはオンラインゲーム界としては他に例を見ない試みといえるでしょう。サービスに必要な資源をいかに配置するか。難題ではありますが、これを乗り越えることができれば無形の財産を手に入れられるのではないでしょうか。

エムゲームジャパンは、『DROIYAN』『アレスオンライン』両タイトルのサービスを、2008年2月12日(火)に終了しています。それぞれ、正式サービスに入ってから8ヵ月と9ヵ月でのサービス終了。定住を考えていたプレイヤーにとっては何よりも大きな打撃だったのではないでしょうか。近年のMMORPGは1年以内にサービスが終了するケースも増えてきており、今後、MMORPGをいかに育てるかは最重要課題といえるでしょう。

『アッピーオンライン2(仮)』では、開発中の情報として、旧作に存在したダンジョンの画面写真を公開しています。前作は継続を望まれつつも開発元の経営破綻によりサービス終了。復活を望む署名が活発になるなどのムーブメントを起こしてきました。正式サービスまではまだ少々の間がありそうな『アッピーオンライン2(仮)』ですが、話題性を持続させるためには適切な情報公開が必要。熱心な前作ファンに向けてのセレクトが今回の情報というわけで、今後どのような情報を選ぶかの選球眼が問われるところです。

《水口真》

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