EA、第3四半期業績を受けて更なるリストラ策とタイトル戦略を明らかに

ゲームパブリッシャー世界大手の米エレクトロニック・アーツが発表した第3四半期業績は、昨年同期よりも更に損失が拡大し、6億4100万ドルの赤字となり、同社CEOのJohn Riccitiello氏は本日開催したカンファレンスコールにて、新たな人員削減とオフィスの閉鎖、複数タイトルの開発中止などのリストラ策を発表しました。

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ゲームパブリッシャー世界大手の米エレクトロニック・アーツが発表した第3四半期業績は、昨年同期よりも更に損失が拡大し、6億4100万ドルの赤字となり、同社CEOのJohn Riccitiello氏は本日開催したカンファレンスコールにて、新たな人員削減とオフィスの閉鎖、複数タイトルの開発中止などのリストラ策を発表しました。

ただし損失の多くは3億6800万ドルのモバイルゲーム企業の買収負担と、2億4400万ドルの繰り延べ税金資産の取り崩しとなっています。

一方でJohn Riccitiello氏は年末商戦後に明らかにしたリストラ策を更に進め、従業員の約11%に当たる1100名の削減、12のスタジオの閉鎖を打ち出し、ゲームソフトの面では、発売するタイトルを約30%ほど絞り込み、これまで以上に任天堂プラットフォームに注力する方針を明らかにしています。発売タイトルは2009年度に149タイトルだったのが2010年度には125タイトルになる見通しです。

具体的なタイトルではPS3とXbox360の『Dead Space』などのコアなIPもハードの特性を活かした形で移植することを明らかにしています。加えて「EA Sports Active」で『Wii Sports』や『Wii Fit』のような成功を目指したいとしています。また、更なるクオリティアップを目指すために『シムズ3』『ゴッドファザー2』『ドラゴンエイジ』の発売を来期に延期するということです。

《土本学》

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