【E3 2009】テクモが世界を狙ったアクションシューティング『QUANTUM』

「海外市場前提のゲーム作り」……今や日本の大手ゲームパブリッシャーの共通認識となった感がありますが、笛吹けど踊らずの場合も多いのが現状です。そんな中、テクモから明確に世界を狙ったタイトルが発表されました。SFファンタジー風味のアクションシューティング『QUANTUM』で、PS3向けに2010年の発売が予定されています。プレイアブルではありませんでしたが、同社の江川弥寿生プロデューサーと柴田誠ディレクターによって詳細が紹介されていました。

ソニー PS3
QUANTUM
QUANTUM 全 26 枚 拡大写真
「海外市場前提のゲーム作り」……今や日本の大手ゲームパブリッシャーの共通認識となった感がありますが、笛吹けど踊らずの場合も多いのが現状です。そんな中、テクモから明確に世界を狙ったタイトルが発表されました。SFファンタジー風味のアクションシューティング『QUANTUM』で、PS3向けに2010年の発売が予定されています。プレイアブルではありませんでしたが、同社の江川弥寿生プロデューサーと柴田誠ディレクターによって詳細が紹介されていました。

『QUANTUM』の舞台となるのは、侵食のために刻一刻と変形していく、ダークファンタジーの塔です。この内部をモンスターたちをなぎ払いながら、上層部をめざしていくのが基本的な展開で、ゲームシステムとしては三人称視点シューティングとなります。開発チームによってフルスクラッチされたゲームエンジンは、PS3のシェーダー機能をフルに生かした美麗なもので、暗めの色彩やコントラストの高い反射光、飛び散るパーティクルなど、絵作りはまさに「洋ゲー」テイストです。



ユニークなのは、プレイヤーキャラクターのシドと、AIキャラクターのフィレーナのコンビでゲームが進んで行くところ。フィレーナは銃を持って、オートでサポートしてくれるほか、なんとフィレーナを相手に投げつけて攻撃することもできます。このコンボアクションが最大の特徴でしょう。ステージが進むに連れて、次第に変形度が増していく塔の中を、時にはフィレーナを投げつけ、時には地形を生かして戦っていく、という戦略性の高いアクションになりそうです。

ちなみにシドがマッチョな男性キャラなのに対して、フィレーナはスレンダーな女性キャラクター。前者が黒で後者が銀という色彩も綺麗です。これが洋ゲーなら両方マッチョでウホッ!なスタイルが容易に予想できるだけに、国産ゲームならではのスパイスでしょう。江川氏と柴田氏も「全部が全部、洋ゲーテイストだとつまらない。日本ならではのエッセンスも取り入れました」とコメントしていました。

本作にはシングルモード以外にオンラインによる対戦モードもあり、バトルロイヤルとチーム戦が収録されます。チーム戦ではリーダーがフィレーナのような女性キャラクターとなり、彼女を守って戦うのが目的。対戦中でも女性キャラクターを「投げる」ことができ、ピンチの時に、相手に投げて脱出させる、などもできるのだとか。もちろん国産ゲームならではのキメ細かい作り込みや、遊びやすさは保証ずみとのことです。開発進行度はまだ40%程度で、発売は2010年とのことですが、かなり注目できそうです。

《小野憲史》

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