「ゲーム機を買うと成績が上がらない」-海外の気になる調査結果
「ゲーム機を買うと成績が上がらない」ことが統計的に証明されたのでしょうか?
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米国デニソン大学の臨床心理学者Robert Weis氏はゲームと子供の成績に関する調査結果を発表しました。
ゲーム機を持たない子供の成績が時間と共に上がっていくのに対し、ゲーム機を手に入れた子供の成績は下がりこそしないものの上がることもないとのことです。
氏は64人の子供に、プレイステーション2と3本のE(全年齢)指定ソフトを渡すと約束しました。半分の子供には即座にゲーム機とソフトを渡し、残りの半分には4ヶ月後に渡しました。つまり、32人の子供は「ゲーム機とソフトを渡す」という約束だけされて4ヵ月を過ごしたことになります。
4ヶ月後に試験を行ったところ、ゲーム機を手に入れた子供は成績が上がらず、特に文章を書くことにおいて大きな成績の差が出たとされています。
米国のゲーム業界団体であるESA(Entertainment Software Association)のシニアバイスプレジデントであるRichard Taylor氏は、この調査結果に対し「子供が古いものより新しいゲーム機やオモチャで長く遊ぶ傾向があるからといって、驚くことはあるだろうか?」と反論。
目新しさは徐々に減っていくため、「4ヶ月後にもこうした成績が上がらない現象が続くかは分からない。1年もすれば関心も下がるし、そんなに頻繁に遊ばなくなるのではないか」とコメントしています。
次に必要になるのは年単位での影響の調査なのではないでしょうか。
《水口真》