トランスフォーマーをゲーム化した技術・・・エピック・ゲームズ・ジャパン「Unreal Japan News」第9回

ハイ・ムーン・スタジオといえば、ハリウッドのヒットシリーズ「ジェイソン・ボーン3部作」をアンリアル・エンジン3を使ってゲーム化した『ボーン・コンスピラシー』の開発会社として有名です。

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トランスフォーマーをゲーム化した技術・・・エピック・ゲームズ・ジャパン「Unreal Japan News」第9回
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ハイ・ムーン・スタジオといえば、ハリウッドのヒットシリーズ「ジェイソン・ボーン3部作」をアンリアル・エンジン3を使ってゲーム化した『ボーン・コンスピラシー』の開発会社として有名です。ハイ・ムーンは最近、また別の大ヒット映画をベースにしたゲームの開発を担当しましたが、今回彼らが挑戦したのは、単に「原作本から映画化された映画」をゲーム化することではありませんでした。ハイ・ムーンはハズブロ社と共同で、『トランスフォーマー』シリーズに新たなストーリーを加えることにしたのです。



『トランスフォーマー:ウォー・フォー・サイバトロン』は、映画「トランスフォーマー・リベンジ」より前の時代における、トランスフォーマー達の故郷を舞台としたゲームです。Xbox 360, PS3, PC版がハイ・ムーンによってアンリアル・エンジン3を利用して開発されました。コアチームの人数は68名、他に全部で30名のサポートグループが参加したそうです。

ハイ・ムーンのディレクター Matt Tieger氏は、以前に『ボーン・コンスピラシー』でアンリアル・エンジンを使って開発した経験はとても大きなアドバンテージであり、開発初日からフルスピードで動くことが出来たと語っています。

「パイプラインを理解していたから、効率的かつ素早く作業することが可能だった」とTieger氏は付け加えます。「二本目のタイトルだったから、自社製のツール類も十分に検証できたし、それまで積み上げてきたワークフローのスピードも活用できた。特にアート関係でね。これまでに習得してきたことを今後も活用していきたいし、我々にとってアンリアル・エンジン3は『トランスフォーマー:ウォー・フォー・サイバトロン』のようなゲーム ~サードパーソンアクションシューター~ を開発するのに最高のエンジンだと思っているよ」

ハイ・ムーンでは、ゲームデザインのスクリプト作業は全てアンリアル・キスメットで行い、ゲーム中のカットシーンやアニメーションにはアンリアル・マチネを利用しました。アンリアル・エンジン3のマルチプレイヤー/協力プレイ用フレームワークも活用し、何よりもマルチプラットフォーム化に際してアンリアル・エンジンの技術が非常に役立ったといいます。

『トランスフォーマー:ウォー・フォー・サイバトロン』では、様々な形態のトランスフォーマーが登場できる様にゲーム世界が構築されました。ハイ・ムーンはハズブロ社とともに、アンリアル・エンジン3を使ってサイバトロンをゲーム中の世界として再現することに成功しました。ゲーム中のサイバトロンでは、周囲の建物やオブジェクトを破壊することも可能なようにデザインされています。

このゲームの中で、ハイ・ムーンは様々な新しい試みにチャレンジしています。プレイヤーは自分自身のトランスフォーマーを作成し、オンラインのマルチプレイヤーモードで使用することができます。4種類のキャラクタークラスや、多くのカスタマイズ・オプションも、オンラインで使用可能です。様々な種類の武器が選択できる上、スキルのカスタマイズも可能ですし、マルチプレイヤーモードでキャラクターのレベルを上げ、新たなアップグレードや属性を得ることも出来ます。

「ゲーマーはマルチプレイヤーモードに何か特別なものを求めている。このゲームで使われる戦略や戦術は、お馴染みのものでありながら、同時にとてもユニークなんだ」とTieger氏は話します。「マルチプレイヤーモードの核になるのは直感的な操作性とゲームプレイだけど、いつでも車輌モードへトランスフォームできることで、驚くほど戦術的な幅が広がる。もう一つの重要な要素は、際立った個性のあるキャラクタークラスがあって、それぞれに長所と短所があり、成長のさせ方にも選択肢があるということだね」

オンラインでのマルチプレイヤー対戦に加え、ハイ・ムーンは協力モードも実装しました。これはトランスフォーマーのゲームとしては初めての試みです。たとえボス戦の最中でも、他のプレイヤーのキャンペーンモードにいつでも参加・退出することができます。

ハイ・ムーン・スタジオは、アンリアル・エンジン3を利用して、世界で最も人気のあるキャラクターの一つ「トランスフォーマー」とオリジナルアクションゲームの完璧なブレンドを仕上げることに成功しました。トランスフォーマーファンは、インタラクティブなアドベンチャーを通じて、トランスフォーマー達の故郷を自由に探索することが出来るようになったのです。

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《土本学》

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