THQ「次世代機を望んでいない」
ゲーム業界は新しいハードが登場する度に成長してきた歴史があります。しかし、米国の中堅パブリッシャーであるTHQのBrian Farrell CEOは「次のハードを望んでいない」と話します。
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「正直に言って、いま業界が望むもので一番順位が低いのが新しいハードではないかと思います。PS3やXbox360でいま発売されているゲームはどれも素晴らしいものです。これ以上にお金をかけて、これ以上のゲームを開発していくというやり方が上手く行くとは思えません」
また、同氏はPS3の「Move」やXbox 360の「Kinect」などの工夫や、ハードの寿命を長くしようという取り組みが、より広いユーザーを獲得する事に繋がるだろうと言います。「いま市場はどちらが上手くやるか注目しています。モーションというコンセプトはコアなユーザーだけでない広がりをゲーム機に与えるはずです」
同氏は次世代機を始める「良いタイミング」についてははっきりした返答をしませんでしたが、「新しいハードは300~400ドルの本体と60ドルのソフトを強いることになります。それを提示すべきタイミングとして今は適切ではないと考えます」と話したということです。
そして今ゲーム業界が求められるものとして「既にグラフィックはかなりの水準にきています。しかしサウンドやオーディオはどうでしょうか? まだ不完全です。ゲームプレイも必ずしも全てが満足させられる水準ではないと思います。これからはグラフィック以外の面で映像や映画が実現するような感情をゆり動かすようなエンターテイメントに磨いていく事が重要ではないでしょうか」とコメント。テクノロジーの進化だけでない方向性を指摘しました。
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