【E3 2011】まるで漫画の世界を体験・・・『ASURA'S WRATH(アスラズラース)』

個人的なE3 of the yearを与えたいと思ったのが『ASURA'S WRATH(アスラズラース)』です。

ソニー PS3
ASURA'S WRATH
ASURA'S WRATH 全 12 枚 拡大写真
個人的なE3 of the yearを与えたいと思ったのが『ASURA'S WRATH(アスラズラース)』です。

本作はサイバーコネクトツーとカプコンが共同開発する完全新作アクションゲームで、テーマは怒り。地球を上回るサイズの超巨大ボスを相手に派手で爽快そして手応えのあるアクションが楽しめます。カプコンのクローズドブースで体験できましたのでレポートします。

過去に公開されたトレイラーを見た方は、あんな巨大な敵をどう倒すのか疑問に思った方もいらっしゃるでしょう。彼らは決して木偶の坊ではありません。倒すには日本の漫画の作法にしたがって愛と勇気、いや失礼、本作の場合は怒りと勇気かもしれません。アスラは怒りを力にするのです。

本作は遊べる漫画だからです。サイバーコネクトツーの松山洋社長は大の漫画好きとして知られ、同社の開発するナルトシリーズは非常に高い評価を受けています。そして『ASURA'S WRATH』も漫画であればジャンプの連載が叶うほどの作品になりつつあります。

『ASURA'S WRATH』のアクションはサードパーソンです。しかし一般的な分類は余り意味がないかもしれません。遊べる漫画ですので、展開に応じて視点やアクションはダイナミックに変化していきます。場面に応じてすべきことの指示があります。例えば「Yでとどめを刺せ」など。ですから自由度はそう高くありません。しかし「ボタンを押す楽しさ」を全力サポートする表現と展開、まるで漫画の主人公になったかのような、戦っている感覚を全身で感じることができます。

全ての戦闘には物語があります。これも漫画のスタイルです。弱った敵が真の力を発揮して超巨大化する、ありそうなベタな展開ですが、これも清々しい。対するアスラは敵の言葉に更に怒りを蓄積して地球サイズになった敵をぶちのめします。某「世界中を旅して石を集めて願いを叶える漫画」や某「世界末の覇者を目指す漫画」など色々なモチーフが感じられます。サイバーコネクトツーは漫画への愛を昇華させ今までにないゲームを作り上げることに成功しています。

ベタベタな展開で熱くなれ、ボタンを押す心地よさがあり、超巨大な敵をぶちのめす快感があります。さすがはアクションで定評のある両社が組んだだけはあります。みなさんも遊べる日をお楽しみに。

《土本学》

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