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日本代表のAntti Sonninen氏。日本語も堪能です |
Rovioは2003年設立。当初はフィーチャーフォン向けにゲーム開発を行い、実に52個目のゲームとして開発した『Angry Birds』が世界で7億本を超えるという驚異的な大ヒットを記録しました。単なるゲーム会社ではなく『Angry Birds』を核に様々なエンターテイメントを提供したいという思いから、昨年社名をRovio MobileからRovio Entertainmentへと変更しました。
『Angry Birds』はお腹をすかせた豚が鳥の卵を奪ってしまい、それに怒った鳥たちが豚を退治するというストーリーのアクション。スマートフォンでのタッチ操作を使ったパチンコ玉のようなアクションは軽快で、誰にでも理解できるゲームとして世界中で愛されるようになりました。可愛らしい鳥や豚たちもキャラクターとして存在感を放っています。ただ、当初は敵(豚)は存在せず、誰を敵にするか社内で悩んだ末、当時流行していた豚インフルエンザから豚が敵役と決定したそうです。モバイルゲームの枠を超えて、バロセロナの広場では実物のゲームを制作したり、人気アニメの「The Simpsons」にも出演。さらにロシア人と一緒に宇宙にも飛び立ちました。
「『Angry Birds』は色々なプラットフォームで出したいと考えていて、例えば会場にある自動販売機でも、十分なCPUとディスプレイがあれば移植したいですね(笑)」ということで、iOSからスタート、Android、Symbian、Maemoといったスマートフォンは当然のこと、PC、Mac、Roku、Meego、Windows Phone、HTML5、PSPなど出ていないプラットフォームを探すのが難しいくらい。そしていよいよFacebookでも提供開始されました。
バレンタインデーに公開されたFacebook版はソーシャル機能が追加され、友だちと競う要素が加わったほか、Facebook独占のエピソードとして「Surf & Turf」というものが用意されています。また、新しいパワーアップも用意されました。既に数百万人のユーザーを獲得しています。
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Facebook版の『Angry Birds』 | ステージで友達間で一位になると王冠が得られる |
Rovioでは都度プラットフォームに最適な開発環境を選択しているということで、FacebookではFlashが選択されました。しかし当初はパフォーマンスに苦労したそうです。Rovioとしては60fpsを実現したいと考えていたものの、当初は30fpsしか出せなかったそうです。それがFlash 11が登場して一変。60fpsが簡単に実現できたほか、様々な画面サイズへの対応が容易になり、グラフィックも綺麗に。爆発時のパーティクルも5倍になったそうです。FacebookとのSNS連携も容易に実現できたとのこと。
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Angry Birds Space | Angry Birds Seasons: Cherry Blossom |
今後、3月22日には既にティザーサイトがオープンしている『Angry Birds Space』というゲームをリリース。こちらは3月に入ればもう少し詳しい情報を明らかにするとのこと。また、季節ごとに様々なエピソードを配信している『Angry Birds Seasons』では「Cherry Blossom」というエピソードを3月7日(時差の関係でズレる可能性あり)から配信。こちらは日本の桜をテーマにした春らしいエピソードです。Sonninen氏は「日本のファンも大切にしていきたい」と語っていました。
Adobe様のご厚意でSonninen氏への単独インタビューも実施しています。今後の日本展開など詳しい内容は追ってお伝えします。