初の民間宇宙輸送ロケット「ドラゴン」が打ち上げ・・・PayPal創業者が設立
民間の宇宙航空会社による初めてのロケットが現地時間8日、米フロリダのケープ・カナベラル空軍基地から打ち上げられた。国際宇宙ステーション(ISS)へ物資を輸送し、またISSから実験結果や機材を回収する。
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現地時間20時35分、宇宙開発技術社=「スペースX」社の「ファルコン9」ロケットは、「ドラゴン」宇宙船を搭載してケープ・カナベラルを飛び立った。今回のフライトは「SpaceX CRS-1」と命名されている。CRSはCommercial Resupply Services=商業補給サービスの頭文字。NASAとの商業補給サービス契約に従いスペースXは、2016年までに少なくとも12回の物資輸送を行なう。契約総額は16億ドル=1300億円。
ドラゴン宇宙船は10日に、NASAのサニータ・ウィリアムズ宇宙飛行士、JAXAの星出彰彦宇宙飛行士ら33人の クルーが待つISSに接続する予定だ。ドラゴン宇宙船は18日後にステーションから分離され、さらにその後、南カリフォルニア沖の太平洋上に着水する。
ドラゴンは400キログラムの物資を衛星軌道のステーションに輸送できる。内訳は118キログラムがクルー用物資、177キログラムが学術調査用物資、102キログラムがハードウェア、残り数キログラムがその他の補給物資となっている。
また地球帰還時にドラゴンは759キログラムの物資を宇宙から回収する。内訳は74キログラムがクルーの機材、393キログラムが学術調査用物資、235キログラムがハードウェア、およびその他のハードウェアとなっている。
民間による宇宙輸送ロケット「ドラゴン」が打ち上げ
《高木啓@RBB TODAY》
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