ゲーム開発の秘密主義を破っても怖くない・・・Double Fineのティム・シェーファー氏がKickstarterを振り返る
海外情報サイトventurebeat.com内のGamesBeatにて、サンフランシスコで開催された「Umloud」に参加したDouble Fineティム・シェーファー氏のインタビューが掲載され、話題となったKickstarterについても触れられています。
ゲームビジネス
その他

Schafer氏は、話題となったKickstarterプロジェクト『Reds』(コードネーム) について「あのプロジェクトは、情報を公開することは怖くないと教えてくれた」と述べ、氏のこれまでのキャリアでは ”何もかも秘密にして、完成するまでは公開しない” という方針だったものが、Kickstarter とそれに伴うドキュメンタリーを通じて情報を外に出すことは怖いことではないと学べたといい、続いて次のように述べました。
「ゲームに入るかどうか分からないコンセプトを公開しても大丈夫、ファンは ”おお、スゲエ” と言って貴方の味方になってくれる。完璧じゃないものを公開すると炎上するのではないかと不安になりがちだが、実際にはもっと興味を持ってくれる。彼らは、開発チームの一員になったような感覚を得てくれるんだ」
ここでインタビュアーから、公開したもの、提示したものが完成したゲームに入っていない場合は反動が大きいのではないかと質問されましたが、Schafer 氏は誠実であり続け、透明性をきちんと保ち続ければ、嘘つきと捉えられることはない(ただし、「これは初期のコンセプトアートだよ」ときちんと言うこと)、と回答。
インタビューはKickstarterプロジェクト『Reds』(コードネーム) の進捗にも及び、プロジェクトの進捗は毎月ドキュメンタリーとして公開されているためゲームの現状について知らせることができることや、ゲームのフォーラム (英語圏における掲示板のようなもの) に情報をできるだけ投稿していること、そしてゲームデザインが固まりつつあることを示しました。ゲームデザインについては「期待以上の予算が集まったのに、やっぱりゲームデザインするとなるとやりすぎてしまう、おそらくこれから絞り込んでいく必要があるだろう」と述べ、笑い混じりにゲームデザインを盛りすぎてしまうのは自分の超能力なんだ、と述べています。
どうやら開発は楽しく進行中の模様。資金提供した方もしていない方も、ゲームの完成を楽しみに待つとしましょう。英語でのコメントに抵抗がないなら、あなたの意見を投稿するのもいいかもしれませんね。
《矢澤竜太》
関連リンク
この記事の写真
/