【プレイレビュー】ユニークな対戦モードが追加されたXbox360版『バイオハザード6』第1弾DLC

『バイオハザード6』のエクストラコンテンツに新たなマルチプレイヤーモードが加わる追加DLC。今回はこれらDLCの簡単なご紹介と実際にプレイしたインプレッションをお届けします。

マイクロソフト Xbox360
【プレイレビュー】ユニークな対戦モードが追加されたXbox360版『バイオハザード6』第1弾DLC
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『バイオハザード6』のエクストラコンテンツに新たなマルチプレイヤーモードが加わる追加DLC”Survivors”、”Predator”、”Onslaught”が、2012年12月18日からXbox 360にて先行配信されています。価格はそれぞれ320MSPで、3モードをセットにした”エクストラコンテンツ 3モードパック”は720MSPとなります。今回はこれらDLCの簡単なご紹介と実際にプレイしたインプレッションをお届けします。

■生き残りを懸けた最大6人のデスマッチ「Survivors」
”Survivors”は最大6人で生き残りを懸けて戦うモードで、生き残った最後の1人になるか、制限時間切れで一番高いスコアを出した者の勝利となります。個人戦のデスマッチとチーム戦のチームデスマッチから選択でき、チームデスマッチでは1:5~3:3までの任意の編成が可能です。ランキングに反映されるRANKED MATCHと反映されないPLAYER MATCHがありますが、記事執筆時点ではPLAYER MATCHのほうが賑わっている印象。

使用キャラクターはマーセナリーズと共通ですが、初期装備や武器は多少異なりこのモード専用となり、時間経過で強力な武器が出現。スキルもマーセナリーズと共通で、スキルセットはマーセナリーズとは別に独自に設定可能。

マップも共通のエクストラコンテンツ用のマップを使用しますが、マーセナリーズと比べて梯子で昇れる箇所が増えていたりと行動範囲が広がり、アイテムの配置も異なっています。少ない人数でプレイしているとマップによっては広過ぎて相手がなかなか見つからないこともあり、やはり6人でのプレイに向けたチューニングだと感じました。

弾薬は少なめで、箱か時々出現するクリーチャーを倒すことで入手できるものの総じて弾切れしやすく、乱戦時には弾薬の残数が勝敗を決することもあるため意識して回収する必要があります。このあたりの調整全般は対人戦としてしっかりマーセナリーズと差別化された仕上がりとなっています。

死亡するとクリーチャーとして復活、操作できるクリーチャーの種類はマップによって異なります。クリーチャーで人間キャラクターを倒すと再び人間キャラクターとして復活できるので、NPCクリーチャーのふりをしつつ乱戦時の隙を狙うなどして上手く戦線復帰を目指しましょう。

クイックショットや体術など本作から導入されたアクションによって、銃と格闘を併用した近接メインという独特なスタイルの対戦が楽しめる本DLC。各プレイヤーとクリーチャーが入り乱れて戦う様は少々荒削りなつくりながら、手軽に短時間、肩の力を抜いて遊ぶには最適です。特に前作の”Versus”モードが物足りなかった方には是非プレイして頂きたいところです。

■捕縛者ウスタナクVS人間の攻守対戦「Predator」
”Predator”は最大6人のプレイヤーのうち1人がウスタナク、残りが人間キャラクターを操作し、ウスタナクの撃破もしくは制限時間内に生き残れば人間側の勝利、全員がダウンもしくはウスタナクに捕縛されることでウスタナクの勝利となるモード。各プレイヤーが順番に必ず1回ずつウスタナクを操作することになるので、6人プレイの場合は6ラウンドまで続きます。ウスタナクとなる順番はランダム。

使用キャラクター、マップ、スキルはそれぞれマーセナリーズと共通ですが、マップ範囲は狭まりウスタナクが入れないような細い通路や梯子などはなくなります。配置アイテムは僅かで装備は専用のものが用意、特に弾薬は武器にデフォルトで装填されたもの以外出現しないなどかなりシビアな状況。時間経過で強力な武器が投下されますが、ウスタナクにもショットガンアームなど追加アームが投下されるので要注意。スキルセットは独自に設定可能。

人間側は弾薬の少なさからナイフや格闘攻撃も活用するような戦略性が必要となります。ウスタナクの周囲に人間側が集まる場面も見られ、ウスタナクが遠距離から集中砲火を受けてあっさり倒されてしまうような心配はありません。

ウスタナク側はLT/RTで各アームをスイングさせる掴み攻撃、LB/RBでキックやパンチなどの体術、A長押しでタックルが発動。巨体と素早さを生かして人間キャラクターをなぎ倒しつつ狭いマップを駆けずり回るのは爽快で、ウスタナクの番が回ってくるのが楽しみになってしまうほど。

敵味方陣営が固定ではなく、ラウンドごとに攻守交代となる点は鬼ごっこのような和気藹々とした面白さがあります。また、戦況は単なるメッセージではなく熱いボイスの通信という形で挿入されるため自然とテンションもUP。このボイスはウスタナク側にも同様に存在し、状況把握に大きく貢献してくれます。

本編とは異なる遊びが楽しめる本作ですが、難点を挙げるとすれば、マップごとに有利不利の差が大きく、それに加えて固定の武器投下ポイントを覚えてしまうとやはり人間側に有利な状況が多く発生すること。しかしウスタナクの操作性の良さを生かし練習すれば、巻き返すことはさほど難しくなさそうです。プレイ人数も最少3人に設定可能なので、ウスタナクの操作に慣れないうちは敢えて少ない人数でプレイするのもアリかもしれません。

■マーセナリーズの単なる対戦版に留まらない「Onslaught」
”Onslaught”はマーセナリーズをベースにした1対1の対戦モード。敵を倒してコンボを繋ぐと繋がったコンボの数に応じて相手に敵を送り込むことができ、先に相手を戦闘不能にするか、制限時間切れでスコアが高いほうの勝利。コンボは最大30まで繋げることが可能で、多く繋げば繋ぐほどより強力なB.O.W.が大量に混ざるようになります。

マップやキャラクター、スキルは他モード同様マーセナリーズと共通で、マップはマーセナリーズより行動範囲が制限され、アイテム配置も異なります。キャラクターの装備はマーセナリーズとほぼ同様で、弾薬の数などが若干異なる程度。スキルはこちらも独自のスキルセットが設定可能。

画面上部にはそれぞれのプレイヤーがコンボで倒した敵の数が表示され、コンボが切れるかLBで任意のタイミングで相手に送ることができます。溜め続けたコンボを途切れさせず維持し、相手の窮地を狙ってタイミング良く送り込みましょう。

送り込まれた敵は黄色く腐食したようなビジュアルで簡単に判別でき、もちろんこれらもコンボに組み込むことが可能。相手に大量に敵を送り込むことは、脅威を与えると同時に同量の敵を送り返されるリスクも孕み、スリリングな駆け引きが味わえます。送り、送り返す、を繰り返すうち、マップ上は見たこともないほど膨大な数の敵で埋め尽くされ、弾薬を拾う間もないほど過酷な状況に。同じコンボ勝負でもマーセナリーズが制限時間との闘いなら、こちらはいかに死なずに大量の敵を倒せるかとの闘いです。

大量の敵を捌きつつコンボを繋げる戦闘テクニックと、繋いだコンボを相手に送る戦略性双方が重要視された本DLC。プレイ中は敵を送り合うだけというシンプルさと、マーセナリーズより膨大な敵に囲まれるスリリングな戦況が、逆にストイックでやり込み度の高いプレイフィールを生み出しています。マーセナリーズを単純に対戦ゲーム化したモード、と考えてしまうのは勿体ない。シンプルながら完成度の高い面白さを放つ本DLCは、マーセナリーズが好きな方には特にプレイして頂きたいです。

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《ひよKing》

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