海外デベロッパー「次世代機のうち一つは市場から脱落する」
海外ゲームパブリッシャーの幹部が、次世代コンソールのうち少なくとも1つが、今後数年の間に市場から脱落するだろうと語っています。
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海外デベロッパーSidheのサブブランドで、iOSやAndroid向けにゲームをリリースしているPikPokの幹部Mario Wynands氏が、今後数年の間に次世代ハードのうち1つが、コンソールレースから脱落していくだろうと海外サイトのインタビューの中で予言しています。
現在のゲーム市場は3つのコンソールを支えていけるほど新規プレイヤーが多いわけでもなく、多くの家庭用ゲーム機が市場に同時に存在することが厳しい状況になってきています。3つのコンソールのうち1つか、もしくはそれ以上が完全にコンソールレースから脱落してしまうだろうとWynands氏は考えており、またいずれの3社も根本的なビジネスモデルの解決なしでは多くの損害を出すと予想しています。
低い利益率や高価な開発費、限られた販売スペースに中古市場や海賊版の存在など、次世代機は前世代機が解決できなかった課題と共に登場することになります。その上、スマートフォンやタブレット、復権したPCゲームの存在など、よりいっそう激化した競争にも直面することになるでしょう。
小売システムは収入の減少で崩壊しつつあり、これまでゲーム市場を支えてきた小売りチェーンのサポートも期待できません。さらに、クオリティに対する顧客の期待は上昇し続けているにもかかわらず、同時に小売り価格は引き下げる傾向になっています。
Wynand氏は、マイクロソフトとソニーの次世代コンソールは克服できない課題に直面する可能性があり、またそれらのシェアをiOSなどの新しいプラットフォームに奪われる可能性があると語っています。
《菜種》
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