【MWC 2013】業界団体GSMAが主導するリッチコミュニケーションサービス「Joyn」 しかし普及は難しい?

日本では馴染みがありませんが、キャリアを横断したリッチなコミュニケーションサービスを提供するため、GSMAが主導する「Rich Communication Services」という規格があり、サービス名「Joyn」の名称で幾つかの国で展開されています。

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多くのパートナーが推進するJoyn
多くのパートナーが推進するJoyn 全 7 枚 拡大写真
日本では全く馴染みがありませんが、キャリアを横断したリッチなコミュニケーションサービスを提供するため、Mobile World Congressの主催者でもあるGSMAが主導する「Rich Communication Services」という規格があり、サービス名「Joyn」の名称で幾つかの国で展開されています。

GSMAの主催者ブースではJoynのチャット、通話、電話帳、ビデオ共有、ゲームなどの機能がアピールされていました。ゲームでは、Joynと連携して友達とリアルタイム対戦が楽しめるサッカーゲーム『Football World Cup: Penalty Shootout』(Jibe Mobile製)が紹介されていて、PK戦を楽しむことができました。ネットワークを介したプレイながらもスムーズに遊べそうな印象でした。

通信キャリアではKT(韓国)、SKテレコム(韓国)、LG U+(韓国)、MetroPCS(アメリカ)、ドイツテレコム(ドイツ)、Movister Spain(スペイン)、Orange Spain(スペイン)、Vodafone(ドイツ、スペイン)などがサポートし、端末としてもソニー、THC、Huawei、LG、サムスン、RIM、ZTE、ノキアなど主要メーカーがプリインストール機を出しているJoynですが、イマイチ普及は進んでいない様子。特に韓国勢が力を入れているようですが、ブース担当者によれば「韓国ではダウンロード数が50万程度」ということで、さほど大きなものにはなっていないようです。

別の担当者は「LINEのようなものだと思ってもらったら良いよ」と言っていましたが、そのLINEをはじめとして、メッセンジャー、ソーシャル・ネットワークという意味では競合アプリは数知れず、なかなか普及の目処は立たないようです。

Joynは現在Android向けに提供されGoogle Playからダウンロードでき、iOS向けにも準備中だとのこと。現在は無料サービスですが将来の有料サービスの導入も検討をしていくとのこと。

《土本学》

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