癌の研究調査のためのゲームアプリ『GeneGame』がこの秋登場

癌の調査、研究を行うためのスマホ用ゲームアプリがこの秋にも登場するという一報をUK版「WIRED」が伝えています。

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癌の調査、研究を行うためのスマホ用ゲームアプリがこの秋にも登場するという一報をUK版「WIRED」が伝えています。

一般からのチャリティーで運営されているイギリスの癌研究団体「Cancer Research UK」は、プレイすることで遺伝子データの分析と癌の遺伝子的原因の特定を手助けする機能を持った『GeneGame』と名付けたスマホ向けゲームアプリをこの秋にも提供するとしています。

Cancer Research UKのAmy Carton女史は「2013年はこれまでの癌研究が大きな変化に直面する年になります」と語り、クラウドコンピューティング技術を用いたこのゲームアプリの飛躍的な情報収集力に触れています。同じくCancer Research UKのJoanna Reynolds女史も「(このゲームと連携するクラウドソーシングを用いれば)これまでは1年半かけて分析していたデータをたった3週間で処理できます」と、ビッグデータの画期的な処理能力についても強く言及しています。

また、このプロジェクトのためにゲーム業界からはスコットランドに本拠を構えるゲームデベロッパー、Guerilla Tea社が要請を受けて参加し、ゲームアプリ開発に携わっています。Guerilla Tea社のCEO、Mark Hastings氏はこのプロジェクトへの参加を喜ぶと共に、「この『GeneGame』ゲーム体験があくまでも楽しいものになってもらいたいです」と語り、ゲーム制作サイドとしての内容面でのこだわりを述べています。

今回、医学研究の分野に応用されることになった携帯ゲームとクラウドコンピューティング技術ですが、実際に成果をあげた暁には革命的な研究方法となることは間違いなく、各界からの注目が集まっています。

《小寺信夫》

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