もはや単なる「修正パッチ」ではない!努力がにじむ、『ZONE OF THE ENDERS HD EDITION』修正パッチの開発秘話

7月25日に配信予定のPS3版『ZONE OF THE ENDERS HD EDITION』のパフォーマンス改善パッチ配信と、『ZONE OF THE ENDERS HD EDITION PlayStation 3 the Best』を手掛けたヘキサドライブが、開発の裏話をブログで公開しています。

ソニー PS3
『ZONE OF THE ENDERS HD EDITION PlayStation 3 the Best』パッケージ
『ZONE OF THE ENDERS HD EDITION PlayStation 3 the Best』パッケージ 全 2 枚 拡大写真
7月25日に配信予定のPS3版『ZONE OF THE ENDERS HD EDITION』のパフォーマンス改善パッチ配信と、『ZONE OF THE ENDERS HD EDITION PlayStation 3 the Best』を手掛けたヘキサドライブが、開発の裏話をブログで公開しています。

『ZONE OF THE ENDERS HD EDITION』は、PS2で発売された『ZONE OF THE ENDERS Z.O.E』と『ANUBIS ZONE OF THE ENDERS』をHD化し、1本にまとめた作品です。
ブログでは、「一体どこまでクオリティアップができるのか?」という側面から、本作のクオリティ改善に関する詳細がまとめられています。

リメイク版である『ZONE OF THE ENDERS HD EDITION』は、原作がPS2で既に発売されているため、最初から作るより自由度に制限があることや、元々は海外の会社によって制作されて点などで、今回のプロジェクトは少し特殊な状況にあったと明かしています。

加えて、当時発売された時点で既にPS2の性能を最大限に引き出した設計となっていたとのことで、基本性能が大きく向上したPS3の世代となってなお常套手段で立ち向かうのは困難であり、最終的には現行の描画エンジンを破棄してまるごと作り直すという高リスクな手段を断行したとのこと。
それによって、今回最大の焦点として掲げられていたフレームレートの改善と高速化が実現。元から比較すると、なんと10倍速以上の高速化で、PS2版と同じ60fpsでの動作が可能になったそうです。

そしてさらに、「HD EDITION」という名に恥じないよう、ビジュアル面の改善にも着手。
FullHD (1920×1080)対応にするのは言うまでもなく、レーザーなどエフェクト表現もプログラムを専用に書き起こし、あらゆる物体のシルエットの美しさを左右するアンチエイリアシングを採用。画面奥のものがボケてみえる、いわゆるピンぼけ表現といった次世代機らしい表現なども取り入れ、画面の美しさを引き伸ばしたと伝えています。

また、こうした修正は全てのシーンをPS2の原作スタッフ監修のもとに検証されており、パッチ適用前は削減されていた、エフェクトの量やボリュームも倍増しPS2原作と同じに改善されているということです。


スタッフの多大な努力により、もはや修正パッチという範疇に収まらない進化を遂げたといっても過言ではないでしょう。原作の魅力が忠実に再現された、PS3版の新生『ZONE OF THE ENDERS HD EDITION PlayStation 3 the Best』と、『ZONE OF THE ENDERS HD EDITION』パフォーマンス改善パッチは共に7月25日配信。

『ZONE OF THE ENDERS HD EDITION PlayStation 3 the Best』の価格は、パッケージ版が2,480円(税込)。ダウンロード版が1,980円(税込)。単品ダウンロード版は1,000円(税込)です。

(C)Konami Digital Entertainment

《Ami》

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