北朝鮮の謎のタブレット端末「Samjiyon」、Angry Birdsはプレイできてもインターネット接続は不可
北朝鮮で販売されているタブレット端末の詳細な仕様が明らかになり、話題を呼んでいます。
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
この「Samjiyon」という北朝鮮で販売されているタブレット端末を現地で購入した旅行者が、海外メディアの「IDG News Service」に情報を提供したことで情報が広まり注目を集めています。
ピョンヤンのレストラン内にあるギフトショップで200ドルで売られていたというこのSamjiyonは、7インチ画面のAndroidタプレット端末で、2メガピクセルのカメラ機能を内蔵し、プロセッサは1.2GHzとハードの性能面では現在我々が使っている携帯端末と変わらないスペックです。おそらく国外で製造されたものである可能性が高いとのことです。
「タップのレスポンスやスピード、アプリの立ち上げなどはスムーズだし、カメラの初期化スピードも(我々の)最新タブレットに匹敵するもので、プリインストールされているAngry Birdsなどもストレス無くプレイできます」と匿名希望の情報提供者は語っています。他には国営テレビ放送も受信可能とのこと。
最新機器に劣らない性能のタブレット端末が北朝鮮で販売されていた事実にやや驚きを禁じえませんが、やはり厳しい報道管制、通信規制が行われている北朝鮮だけに、この端末からインターネットに実際には接続できず、利用できるのは今のところ国内だけで提供されている「クアンミョン(Kwangmyong)」というネットサービスだけのようです。興味のある向きは、このSamjiyonを実際に動かしているYouTube動画をチェックしてみてはいかがでしょうか。
《小寺信夫》
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