独立会社としてスタートを切ったアトラスは、タカラトミーの連結子会社化を経て、インデックス・ホールディングスへ吸収合併された折りに会社は消滅し、ブランドとして継続していましたが、インデックスの民事再生スポンサーとしてセガが名乗りを上げ、先日インデックスを会社分割することを発表。その結果、デジタルゲーム事業を主とする株式会社アトラスが、新たに発足する運びとなりました。
めまぐるしく変化する状況に立たされながらも、会社組織としての再出発を果たしたアトラス。この発表を受けて、『ペルソナ』チームのチーフディレクター兼クリエイティブプロデューサーを務める橋野桂氏からコメントが寄せられました。
こんにちは。
やっと復活出来るようです(涙)。
ファンの皆さんには、ご心配をお掛けすることが多かった数年でした。あって当たり前のように思っていたアトラスという集まり(会社)を失い、それでもブランドとして継続させていく為に、作品が個性的だと喜ばれてきた意味や、そうあろうとしなければならない意義のようなものに、改めて向き合う数年でもありました。
大げさかもしれませんが、作品が持つべき個性とは、おそらく人のそれと同じで、誰かに刺激や影響を与え、時に良い意味で価値観までをも変えうる「魅力」のことだと思います。ただ楽しいだけに留まらず、プレイした体験が皆さんの心に残るものになって欲しい…そんな想いと拘りを大切に、クリエイティブを追求し続けてきました。
それは今後も変わりません。
皆さんに喜んでもらえる、そんなゲームを作り出していけるよう僕らも一層努めていきますので、変わらず暖かいご声援を頂けたら嬉しいです。
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またアトラスネットでは、コンシューマソフトウェア局の局長である平岡直人氏からのコメントを掲載しており、「本日改めて、会社組織としての「アトラス」で再出発のご報告ができることは、お客様に昨年来、ご心配を頂く状況が続いていたにも関わらず、変わらぬご声援を頂いて来たからこそであると、アトラススタッフ一同、感極まる思いで一杯です」と、スタッフを代表して感慨と感謝の念を露わとしています。
新生アトラスが、今後どのような刺激的なタイトルでユーザーを楽しませ、また驚かせてくれるのか。大きな期待を抱きながら、これからの動向に注目しましょう。
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