【ニコニコ超会議3】幕張に舞い降りた「空飛ぶ戦車」、AH-64D アパッチ・ロングボウ

先日、幕張メッセで開かれたニコニコ超会議を取材し、陸上自衛隊ブースに展示された攻撃ヘリ、AH-64D アパッチ・ロングボウを間近で見ることが出来ました。

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【ニコニコ超会議3】幕張に舞い降りた「空飛ぶ戦車」、AH-64D アパッチ・ロングボウ 全 4 枚 拡大写真

先日、幕張メッセで開かれたニコニコ超会議を取材し、陸上自衛隊ブースに展示された攻撃ヘリ、AH-64D アパッチ・ロングボウを間近で見ることが出来ました。

2日間での総来場者数12万人を超えた本イベント初日は、開場時間の午前10時にはすでに最寄駅から700メートルにおよぶ長蛇の列。入り口から遠目に見えるアパッチへと、流されるままに人ごみを抜けたとき、1人の陸自隊員と目が合いました。

満面の笑みで話しかけてくれたのは、群馬の駐屯地に勤めているという2等陸曹。彼の説明によると、今回展示されたアパッチは霞ヶ浦の陸上自衛隊航空学校から幕張メッセへ飛行、駐車場へ着陸した後、大型車両にてホール内へ牽引したとのことです。


「空飛ぶ戦車」の異名を持つAH-64D アパッチ・ロングボウは、アメリカの大手航空機製造会社、McDonnell Douglas(現Boeing)が製造したAH-64の派生型の機体で、アメリカを始めイギリス、イスラエル、そして日本といった多くの国で採用されている対戦車・対地および対空攻撃ヘリです。その名が冠するように、AN/APG-78 ロングボウ火気管制レーダーを搭載しているのが大きな特徴で、優れた探索能力をもって敵戦車や空中部隊を迅速に探知・識別することに長けています。

乗員は2名で、前席の射撃手兼副操縦士と後席の操縦士からなり、固定武装にM230A1 30mm機関砲を1門、通常武装としてAGM-114ヘルファイア対戦車ミサイル、AIM-92スティンガー対空ミサイル、そしてハイドラ70ロケット弾ポッドを装備しています。


戦場の花形を飾る本機体は長年にわたり根強い人気を誇り、多数の映画やドラマ、漫画、アニメ、そしてゲームに登場しています。ゲーム作品で代表的なものとして、FPS『Call of Duty: Modern Warfare 2』でマルチプレイにおける航空支援のキルストリークとして呼び出すことが出来るほか、『ACE COMBAT』シリーズでは主に敵機として登場します。加えて、『Battlefield 2』や『Arma 2』、『Medal of Honor』など、数々のミリタリー系タイトルでその勇姿を拝むことが出来る常連機体です。


富士総合火力演習にも姿を現しているAH-64D アパッチ・ロングボウは、現在国内では陸上自衛隊が10機のみ保有し、主に目達原駐屯地、明野駐屯地、霞ヶ浦駐屯地の3ヵ所に配備されています。実物が空を舞う姿は滅多に見ることが出来ませんが、映画やゲームなどの作品で目にする機会があれば、恍惚とさせるような「空飛ぶ戦車」の火力に注目してみてください。

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