リアルパックマン!?スタンフォード大学生物工学者、ゾウリムシを操作するゲームを開発

スタンフォード大学で生物工学を研究するIngmar Riedel-Kruse氏が、ゾウリムシを操作して遊ぶゲームの開発に成功したと、科学情報誌Popular Sicenceに掲載されています。

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スタンフォード大学で生物工学を研究するIngmar Riedel-Kruse氏が、ゾウリムシを操作して遊ぶゲームの開発に成功したと、科学情報誌Popular Sicenceに掲載されています。

このゲームはマイクロアバターとしてゾウリムシを使用するもので、電場の変化に反応して指向を変化させる「走性」という、特定の原生動物が有する性質を利用しています。ガラス製の小さな密閉空間の端に電極が配置されており、接続されたコントローラーの方向ボタンで入力操作を行うことにより閉じ込められたゾウリムシを任意の方向に動かすことができるというものです。

それぞれのゾウリムシは点として肉眼で確認できますが、密閉空間上には5倍から10倍の拡大レンズ付きウェブカムが取り付けられており、LED照明によりモニター上へ鮮明に映し出されます。さらに物体検出アプリケーションがゾウリムシの動きを捉えてゲーム内へ描画する一方で、ビデオーバーレイがデジタルイメージとの相互作用を可能にしています。

これにより、ゾウリムシを操作してライトグリッドを点灯させて得点するサッカーや、『ブロック崩し』を模したゲームのほか、捕食生物から逃げながらペレットを食べる『パックマン』のようなゲームをプレイすることができるとのこと。生きた原生動物を使った「リアルパックマン」さながらの発明は、今後どのような形で科学の発展に貢献していくのか期待が高まります。

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