【E3 2014】老舗デベロッパーが送り出す初のオリジナルタイトル『GUNS UP!』プレイレポ

グラフィックやプログラムだけを受注する例は国内でも多く見られますし、海外ではマルチプレイヤー向けのステージだけを受注するといった例もあります。しかし、いつかは自社でオリジナルのゲーム開発を!というのはあらゆるゲーム会社の悲願でしょう。

ソニー PS4
【E3 2014】老舗デベロッパーが送り出す初のオリジナルタイトル『GUNS UP!』プレイレポ
【E3 2014】老舗デベロッパーが送り出す初のオリジナルタイトル『GUNS UP!』プレイレポ 全 10 枚 拡大写真
ゲーム開発の大規模化と共に複数の会社でゲームを作る例が珍しくない時代となりました。グラフィックやプログラムだけを受注する例は国内でも多く見られますし、海外ではマルチプレイヤー向けのステージだけを受注するといった例もあります。しかし、いつかは自社でオリジナルのゲーム開発を!というのはあらゆるゲーム会社の悲願でしょう。そのための環境はすでに整っているのですから。

シアトルの開発会社、Valkyrie Entertainmentもそうした会社の一つです。2002年に創業し、卓越したグラフィック技術をいかして『バトルフィールド3』『リーグオブレジェンド』など、数々のAAAゲームでビジュアルアセットの制作をこなしてきました。そんな同社が初めて開発したオリジナルタイトルが『GUNS UP!』です。PS4、PS3、PS Vita向けのF2Pゲームとして本年、SCEAからリリース予定。SCEブースでさっそくプレイしてきました。

ゲームは横スクロールタイプのリアルタイムストラテジーで、マップの左端にある自軍基地から軍勢をスタートさせ、右端の敵基地を制圧したらステージクリアです。資金を使って兵士を徴用すると、勝手に敵陣に向かって進撃を開始します。敵を倒せば資金が増え、アイテムを入手すると支援攻撃が繰り出せます。このように、やっていることは非常にシンプルなんですが、なかなか忙しいんですよね、これが。じっくり作戦を練るのではなく、矢継ぎ早に戦術を繰り出すタイプのゲームになっています。

ポイントは兵士の徴用と支援攻撃のタイミング。兵士にはライフル兵・機関従兵・バズーカ兵・火炎放射器兵・スナイパー兵・重火器兵などがあり、徴用できる資金が異なります。支援攻撃には催涙ガス・デコイ(偽の兵を配置して敵の攻撃をひきつける)・航空支援・ミサイル攻撃・パラシュート兵の投入・特定地点への移動・地雷などがあり、適切に使用すると大きな成果を上げられます。支援攻撃で敵の後方を攪乱し、分厚く揃えた自軍で突撃して突き崩すというのが、基本戦術となるでしょう。

これ、言ってみればアメフトと同じです。オフェンシブガードやオフェンシブタックルが敵のタックルをガッチリと食い止めているすきに、ワイドレシーバーが敵陣深く走り込み、クォーターバックからパスされたパスをキャッチする。またはランニングバックがパスを受けて敵陣を斬り崩す。まさにアメリカならではの戦術ドクトリンって感じです。ファンタジーではなく第二次世界大戦風のビジュアルなので、よけいにそう感じちゃいました。あ、もちろんカジュアルな世界観なんですけどね。

ちなみにデモ版はちょっと難しくて、一進一退が続くうちに時間切れとなってしまいました。ホントだったら戦力を固めて一気に突撃して支援攻撃ドカドカ!といきたいところですが、どうしても戦力の逐次投入が続いてしまい、各個撃破されていく始末。敵を倒さないと資金が増えない→戦力が揃わない→敵に攻め込まれる→焦って逐次導入のループに、すっぽりハマってしまいましたハッハッハ。でもダイジョーブ! きっと読者諸兄であれば僕よりすっと上手く進められるに違いありません。

公式資料によるとプレイ人数は一人または二人で、F2Pなので無料でスタートできます。一人向けのモードもあり、追加ステージなどが課金で購入できる見込みです。他にどのような課金アイテムが用意されるか不明ですが、ゲーム内容からいって「課金兵が正義!」にはなりそうもなく、どのようなマネタイズ方法になるのか、興味深いところです。個人的には老舗開発会社の初のオリジナルタイトルということで、作り手の情熱を期待したいですね。

『GUNS UP!』2014年内にリリース予定です。

《小野憲史》

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