『Ingress』で広島の平和公園に巨大折り鶴が描かれる ─ 8月6日の平和記念式典に向け

モバイル端末の機能を活用し、現実世界を領土に見立てて「レジスタンス(抵抗勢力)」と「エンライテンド(覚醒者)」に分かれて勢力を争い、地球規模での陣取り合戦を楽しむ『Ingress』。Android版に続き、iOS版も先月よりリリースされています。

モバイル・スマートフォン iPhone
『Ingress』で広島の平和公園に巨大折り鶴が描かれる ─ 8月6日の平和記念式典に向け
『Ingress』で広島の平和公園に巨大折り鶴が描かれる ─ 8月6日の平和記念式典に向け 全 1 枚 拡大写真
モバイル端末の機能を活用し、現実世界を領土に見立てて「レジスタンス(抵抗勢力)」と「エンライテンド(覚醒者)」に分かれて勢力を争い、地球規模での陣取り合戦を楽しむ『Ingress』。Android版に続き、iOS版も先月よりリリースされています。

偉大な芸術作品や建築物、銅像や彫像などの業績を示すものや、記念碑や歴史的な建造物などが「ポータル」として設定されており、ユーザーが持つ「スキャナーデバイス(スマートフォン)」を介して自分の属する側の領土にしていくという、拡張現実を楽しめるユニークなゲーム性で評判となっている『Ingress』ですが、現在ゲーム性とは別の形で本作が大きな話題を呼んでいます。

8月6日は、第二次世界大戦にて広島市に原子爆弾が投下された日。忘れられず、また忘れてはいけない日でもあります。そのため毎年、世界の恒久平和を祈念する広島平和記念式典が行われていることは、皆さんもご存じのこと思います。その式典に向け、『Ingress』をプレイしているユーザーたちが、ひとつの行動を起こしました。




『Ingress』を手がけた川島優志さんは、自身のTwitterにて、広島の平和公園に「巨大な折り鶴型」の勢力図が描かれたことを公表。どれほどのユーザーがこの勢力図の完成に参加したのかは分かりませんが、明後日に控えた8月6日を前に、願いを叶えると言われる折り鶴が『Ingress』上に表示されてました。願いを込めた行動が、ひとつの形へと結実したと言えるでしょう。

ひとりの人間ができることは、たかが知れているかもしれません。ですが手を取り合うことで、より大きなことを成すことができます。また例えひとりでも、何ができるのかを考えるというその行為自体が、すでに意味のある行動なのでしょう。この『Ingress』ユーザーの動きをきっかけに、今自分に何ができるのか、改めて考えてみるいい機会かもしれません。

(C)2014. NianticLabs@Google. All rights reserved.

《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

+ 続きを読む

この記事の写真

/
【注目の記事】[PR]

関連ニュース