ゲーム業界の「縁の下の力持ち」トーセが開発体制を改革 ― 時代に適応した事業体制の見直しと新事業部創設

トーセは、平成26年9月1日付けで機構改革および人事異動を行うと発表しました。

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平成26年9月1日付けの組織図
平成26年9月1日付けの組織図 全 2 枚 拡大写真
トーセは、平成26年9月1日付けで機構改革および人事異動を行うと発表しました。

トーセは、経営の基本方針として「縁の下の力持ち」を合言葉に掲げているゲーム開発メーカーです。近年、開発担当としてメーカー名を出しているソフトでは『Nintendo×JOYSOUND Wii カラオケ U』などがありますが、これ以外にも発売元、ハード、ジャンルを問わず、さまざまなゲームの開発を外部委託として同社が担当しています。

◆開発本部内の開発体制強化


家庭用ゲーム機やスマートフォンなど複数のプラットフォームに向けた開発業務や継続的な運営、サポート業務など、ゲームソフト開発に求められる要件が拡大や事業環境の変化と需要に対応するため、開発業務と運営業務を一貫して推進する体制を強化。「開発本部」内に「開発1部」を新たに創設し、新設の「開発1部」内に「CS開発1部」と「SM開発2部」を編成し、「CS開発1部」を「CS開発室」に、「SM開発2部」を「SM開発室」にそれぞれ組織名称を変更します。

この編成に伴い、開発本部内の「CS開発2部」を「開発2部」、「AM開発部」を「開発3部」、「SM開発1部」を「開発4部」にそれぞれ組織名称を変更。「開発本部」を軸とする「開発1~4部」という体制に変更されます。

◆「コミュニティ事業準備室」を創設してSNSなどで新ビジネスを模索


スマートフォンやタブレット端末の普及に伴い、SNSをはじめとするさまざまなコミュニティサイトが広がりを見せています。これまで、エンターテイメント業界や出版業界をはじめとする幅広い業種の顧客企業との間で信頼関係を構築してきた同社は、ネットワークを活かした新規事業として、コミュニティサイト上のアプリケーションの開発業務や派生ビジネスの創造を追求する「コミュニティ事業準備室」が開発本部内に創設されます。

◆「システムサポート室」を創設してサーバー・インフラを増強


今後想定される運営ニーズの増加に対し、運営業務の根幹を担うサーバー・インフラ関連の増強を図るため、運営プロジェクトを部門横断的にサポートする「システムサポート室」を開発本部内が創設されます。これにより、開発本部内の各プロジェクトで必要となるネットワーク環境のサポートがよりスムーズに行われることになります。

◆「デジタルメディア事業室」を創設してデジタルコンテンツ分野の事業を開始


インターネット広告市場が著しく成長し、ウェブサイトやSNSは有力な広告媒体として位置付けを確立する中、オンラインから実店舗への集客を促す「O2O(Online to Offline)ソリューション」やビッグデータの分析・活用による新たなマーケティング手法などさまざまな取り組みが注目を集めています。こうしたデジタルメディア分野におけるコンテンツの企画・開発・運営などの事業を開始するため、「事業部門統括内」に「開発本部」などと並行する形で「デジタルメディア事業室」が創設されます。



◆役員人事

(敬称略)

上記の通り、開発体制の変更および事業部の創設による人事異動が行われます。

■取締役(事業部門統括) 兼 常務執行役員 海外事業部長 兼 デジタルメディア事業室長
早川 郁久
(旧職位:取締役(事業部門統括) 兼 常務執行役員 海外事業部長)

■取締役(開発本部担当) 兼 執行役員 開発本部長 兼 海外営業推進室長
平井 富士男
(旧職位:取締役(開発本部担当) 兼 執行役員 開発本部長 兼 SM 開発1部長 兼 海外営業推進室長)

《津久井箇人 a.k.a. そそそ》

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