【TGS 2014】優勝賞金30万円をかけた『HOUNDS』公式大会決勝戦レポート
DMMゲームズによるRPGの魅力を持つTPS『HOUNDS』の公式大会決勝戦がTGSで開催! 優勝賞金30万円を手にするクランは果たして……? 2時間にもおよんだイベントのレポートをお届けします。
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
ここで本作のジャンルについて補足しておきます。『HOUNDS』は基本的にはTPSですが、地球外生命体との戦いを描く濃密なストーリーが楽しめるCOOPモードの存在や、キャラクターに成長要素があることも大きな特徴。そうしたRPG的な魅力とTPSの魅力が合わさったものとして、本作のジャンル名はRole Playing Shootingとなっています。
決勝戦イベントは、スペシャルゲストとして声優の竹達彩奈さんが登壇するところからスタート。決勝戦に先駆け、実況を担当するyukishiro氏とCOOPモードに挑戦することになりました。
ところが、yukishiro氏の護衛でゲームに不慣れな竹達さんもなんとかクリア……という流れにはならず、無言でヘッドショットを決めたり、かわいらしく悲鳴を上げたかと思えば手はしっかり動いていてその直後には敵が死んでいるなど慣れたプレイを見せる竹達さん。元はプロゲーマーとしても知られるyukishiro氏が「自分はなんのためにいるんだろう(笑)」とつぶやいてしまうほどでした。
竹達さんのプレイで会場も暖まり、いよいよ決勝戦がスタート。オンラインによる予選、そしてオフラインの決勝トーナメントを勝ち上がってきたのは「Vertrag」と「Death road」の2クランです。決勝の舞台となるステージ「港」はその地形から迎撃側が有利とされており、攻撃側と迎撃側を選ぶ権利を得た「Vertrag」は迷うことなく迎撃側を選択。ここで5本先取・全9戦からなる対戦を2回にわたって行い、勝者を決めます。
守るのに易いステージで攻めを強いられる「Death road」の苦戦は必至と思われましたが、実は「港で攻めるのがうまい」という下馬評を持つ「Death road」が疾風怒濤の攻めを披露。地の利を持つ「Vertrag」が守ることすら敵わず、6-1で前半戦の勝利を収めました。
続く後半戦はそんな「Death road」が地の利まで得るという、まさに"鬼に金棒"状態。実況・解説をしていたyukishiro氏も「こうなると、次の大会はかなりハイレベルになるのでは」と舌を巻くほどで、「Death road」がそのまま圧倒的な強さで優勝。「Death road」には賞金30万円と副賞が、「Vertrag」には賞金20万円と副賞が、そして3位が確定していた「HOUNDSあい☆どる」に賞金10万円と副賞が、それぞれ竹達さんから進呈されました。
激闘の一部始終を見ていた林竜司プロデューサーは大いに感激し、「僕らもこれからもっといいコンテンツを作っていきます!」と宣言したところで大会は綺麗に終幕……とはいかず、ここでなんとゲーム実況集団M.S.S Projectの4人が乱入。林氏をも巻き込んで、今進呈されたばかりの賞金をかけて「Death road」に戦いを挑むというエキシビションマッチの開催と相成りました。
林氏も「自分(の会社)の30万を取り返しちゃおうかな!」とノリノリで挑みますが結果は当然のように惨敗。その後は「Death road」とM.S.S Projectが二手に分かれて混合チームを組み、和気藹々と対戦を楽しむ姿が見られました。
こうした著名人が登壇するイベントでは、最後の挨拶代わりに告知をするのはよく見られる風景です。もっとも、今回はM.S.S Projectからも林氏からも特に告知はなし……だったのですが、最後に話を振られた「Death road」が今回獲得した賞金を再び賞金にして、自分たちが主催するCOOP大会の開催を予定していると告げると観客、MC一同から大喝采。決勝戦での圧倒的な実力、M.S.S Projectのメンバーたちとのプレイで見せた裏方に徹する心遣い、そして賞金の使い道……と「Death road」が最初から最後まで漢ぶりを見せ付ける結果となりました。
eスポーツが盛んな海外諸国とは異なり、日本国内で対戦格闘ゲーム以外のジャンルのゲームの大会で賞金が出るのはなかなか珍しいことではないかと思います。今回見せた『HOUNDS』の盛り上がりが、そんな日本のeスポーツ振興になれば……そう思わせてくれる大会でした。
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