今回の発表にてマイクロソフトが「Windows 10」の特徴として大きくアピールしたのは2点で、1つ目はユーザーインターフェイスが各デイバスにより変化するようになったこと。ご存知の通り「Windows 8」ではタッチデバイス向けのメトロUIが紐付けされ一部ユーザーから不評を買いましたが、「Windows 10」ではOSが動作しているデバイスによってUIが変化します。
公式ブログの発表にてマイクロソフトは「Windows 10はモノのインターネット(Internet of Things)から世界中のエンタープライズ向けサーバーまで、おどろくほど多くのデバイス上で動作する」と記述。4インチから80インチのスクリーンを搭載したデバイスや、スクリーン自体を搭載しない機器、手に持てるものから10フィートの高いマシンまで。タッチやタッチペン、マウス&キーボード、コントローラーにジェスチャなど様々な入力タイプに対応。多様なシチュエーションにて使用でき、かつその状況によってUIを変化させることが可能だとアピールされています。
マイクロソフト: 「我々はすべてのデバイスを縛り付ける1つのUIを紹介しているのではありません。我々は各デバイス向けに調整された体験を持つ1つの製品群(プロダクトファミリー)を紹介しているのです」
UIの変化を伝える先の文章のなかでピンときた方も居るかもしれませんが、今回の発表では「Windows 10」がエンタープライズ(企業、事業)向けにアピールされています。先に記した解説には、タブレットやラップトップではなく、スクリーン非搭載の機器や10フィートのマシンといった業務用デバイスを連想させるワードが散りばめられているのもそのためです。
ただしマイクロソフトは現時点で今回の発表を「第1章」であるとしており、あくまでエンタープライズ向けのフィーチャーを強調したのは、企業が早期にソフトウェアを評価する必要があるためだとも記しました。消費者向けの話やほかのデバイスへ向けた"次なる章"は2015年早期に明らかにされ、開発者向けの情報はビルドカンファレンスにて開示される予定。これらを経て2015年の終わりにもWindows 10をリリースすると明言しています。
このほか今回公開されたのが大幅なデスクトップ機能の変化。馴染み深い「スタートメニューの復帰」が宣言され、さらにその中へアプリやタイルを配置できることが明らかにされました。Windows 7のスタートメニュー機能とWindows 8のメトロUIを融合させたイメージです。またWindwos Storeから入手したすべてのアプリは、デスクトップアプリと同じ「ウィンドウズフォーマット」で操作可能となっており、最大化や最小化、クリックして閉じるといった動作に対応しています。
新たに紹介された「スナップ機能」は4種類のアプリを同一のスクリーンにてレイアウトできる機能で、追加のスナッピングで現在動作中のアプリやプログラムをよりスマートに参照できるように。このほかにもタスクバー上のプログラムをデスクトップ画面中央に表示するよう瞬時に切り替える「タスクビューボタン」、「複数のデスクトップ作成機能」の標準搭載、「ファイルエクスプローラーが最後に参照したファイルやよく使用するフォルダを示すようになった」などが追加されます。
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米国の現地時間10月1日より「Windows 10」のテクニカルプレビュー版が配信される予定で、現在すでに公式サイトには専用のページが登場しています。
記事提供元: Game*Spark