志倉千代丸氏が企画・原作を担当し、Xbox 360やPS3、携帯ゲーム機、スマホ版やWindows版など、マルチにリリースされている『CHAOS;HEAD』『STEINS;GATE』『ROBOTICS;NOTES』に続く一連のゲーム作品シリーズです。いずれの作品もTVアニメ化などのメディアミックスを遂げており、本作にも大きな注目が集まっています。
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シリーズ4弾となる『CHAOS;CHILD』は、『CHAOS;HEAD』から数えて6年後が舞台となりますが、続編ではなく完全新作のADV。シリーズとしての魅力を継承しながらも、新たなキャラクターたちが、2015年の渋谷でかつてない物語を紡ぎます。
そんな本作の公式サイトが更新され、自らの妄想を現実に変える力を持つ者たち「ギガロマニアックス」が持つ「ディソード」の正式デザインやその詳細、また新規キャラクターの情報などが公開されました。これらの紹介を兼ねて、本作のあらすじや各キャラクター、そして作中で巻き起こる連続猟奇殺人事件の一端などをご覧ください。
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発生は、突然だった。
M7.8。最大震度7の局地的直下型大地震。この悪夢のような天災は、東京を代表する繁華街の一つである渋谷を一晩で無価値にした。視線を遮っていた高層建造物は諦めたように倒壊し、黒い火災は仲間を求めて勢いを広げ続け、混乱した人たちは集団心理から恐怖を扇動され、その全てがあらゆる命を奪って行った。
最終的な死者、3851人。負傷者、30927人。
後に、“渋谷地震“と呼称されるようになった震災である。
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2015年9月7日、自宅で生放送中の生主が突然死する事件が発生。
同9月19日、渋谷でストリートライブ中に歌いながら死亡する事件が発生。
猟奇的で奇妙なこの事件に興味を持った碧朋学園新聞部の部長、宮代拓留は取材を続けていた。ふとしたきっかけで「奇妙な一致」に気づいた拓留はクラスメイトで親友の新聞部部員“伊藤真二”に相談することに。文化祭の準備でざわつく学校で伊藤と話していると、副部長の“来栖乃々”が現れる。強引に拓留を連れ出すと、事件を追う拓留と伊藤を咎めはじめた。
風が吹いて乃々のスカートめくれてしまうハプニングなどもあり、説教がうやむやになったところで拓留と伊藤は事件について情報を整理しはじめる。拓留が気づいたこと。それは、2009年におこった連続猟奇殺人事件「ニュージェネレーションの狂気」第1、第2の事件と今回の2つの事件の日付が一致していること。凄惨な写真を見たからなのか、青ざめて偶然を主張する乃々。そんな乃々を制するように、拓留が話を続ける。
「……偶然かそうではないかはすぐにわかるよ。ニュージェネ第3の事件が起こったのは、9月29日。つまり──今日だ」
直後、拓留のスマホが鳴った。発信者は“尾上世莉架”。
「事件だ! いや、事故? と、とにかくタクの言う通りのことが起きたかもしれないんだよ!」
どくんと高鳴る胸を押さえ、拓留は一行と共に世莉架が伝えて来た現場へと向かう──
復興中の渋谷で奇妙な事件が続発する。ネット生放送中に視聴者の前で謎の死を遂げる者。
ストリートライブ中に歌いながら死にゆく者。ラブホテルの天井から吊られ回っている死体。
人々は気づき始めた。事件の発生日は5年前の渋谷を騒がせたとある事件の日付と一致する――そう、これはニュージェネレーションの狂気の再来なのだと。
ただ――ひとつだけ。ひとつだけ違う事がある。事件の現場に残されている謎のシール。不気味な力士を模したような謎のシールが新たなニュージェネ事件を解決する鍵になることを、まだ人々は誰も知らない。
暗躍する300人委員会。
覚醒しつつある妄想具現者(ギガロマニアックス)たち。
彼らの“胎動“により妄想の扉が再び解き放たれる……
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