
当イベントは、10月23日から11月3日までの12日間連続して行われるもので、オープニングイベントには、「バットマンの大ファン」だという歌舞伎役者、二代目・尾上松也さんが登壇。ステージ上でバットマンへの想いを語りました。
歌舞伎の隈取(くまどり)にも蝙蝠がある、と尾上さん。蝙蝠隈(こうもりぐま)と呼ばれるものがそれで、目鼻口に合わせた「バットサイン」で顔を彩る「戯れ隈(ざれぐま)」と分類されるもの。闇夜に飛び交う蝙蝠は特殊な存在だけに、その姿形もあって世界中で特別視されたのかも知れません。西洋と東洋で受け取り方が違うのも面白いですね。

中国でも古くから「吉祥紋様」として扱われていますし、日本でも江戸時代には流行ったようです。そして、その火付け役となったのが歌舞伎役者だと言われているのも、深い縁を感じてしまいますね。

MCから今欲しいものはと尋ねられ尾上さんが答えたのは、「最新作でデザインされたバットモービル」。最新作で手に入るものと言うと、映画「ダークナイト・ライジング」で使用された「タンブラー」(ホットトイズ・1/6スケール)だと思うのですが、来年の7月に発売予定のPS4用ゲーム『バットマン:アーカム・ナイト』のトレイラーに出ていたような、ティム・バートンのバットモービルとタンブラーを思わせるデザインを合わせたものの事なのかもと考えてしまいます。それとも、単純に2016年公開予定の新作映画、その監督であるザック・スナイダー氏が示したバットモービルでしょうか?

いずれにせよ、1/6スケールという事は70cm~100cmと巨大なもの。これは愛がないと買えません。金額的な問題ではなく、主にスペース的な問題で。好きだからこそ、今この場にいるという事です。バットマンの好きなポイントを聞かれた尾上さんは「普通の人間であるところ」と答え、ただ「正義のヒーロー」というだけではなく、ひどく人間臭く、清濁併せ呑むバットマンに対しての特別な想いも見せました。
尾上さんは元々ゲームが大好き。地方公演の時にはネットへつなぎ、東京にいる友人と一緒にゲームを遊んでいるそうです。離れていても友達と楽しめる事を挙げ「最近のゲームはすごいですね!」と笑顔を見せると、バットマンが登場しているゲーム『LEGOムービー ザ・ゲーム』をプレイしてステージの一つをすぐにクリア。前作も遊んだ事があるらしく、操作に滞りはありませんでした。

続いては、バットマンやバットガールのコスプレをしたファンの方々が襲来。総勢75名にもなるバットマンの群れは、壮観の一言に尽きます。暗闇の中でも統制の取れた動きを風のように行なうところはさすが。壇上に上がったバットマンズは尾上さんの周囲に集まりポージングして、あまりのシュールな絵面に取材陣からも思わず笑いが。

このあと彼・彼女ら75名は出陣式を行い、渋谷の街へ出発。10名程度のユニットに分かれ、様々なお店を襲撃していました。

この中の一つのチームに狙いを定めてタワーレコード渋谷店2Fにあるタワレコカフェに先回りした筆者は、偶然居合わせた某芸人さんすら華麗にスルー。彼が誰と何をしていようが、今は知りません。そして、風のように現れるバットマンズを捕捉しカフェに突入する彼らの撮影に成功。

詳細は各種写真を見ていただくとして、口いっぱいに「GOTHAM CITYバーガー」を頬張るバットマンや、バットサインの浮かぶ「GOTHAM CITYパンプキンチーズケーキ」や「GOTHAM CITY ラテ」を味わうバットマン、終始無言で何も口にしない超硬派なバットマンなどの多彩なバットマン達は実にシュール。しかし、カフェのお客さんがカメラを向けると、笑顔で朗らかに応えていました。



食欲を満たした彼らは、いよいよゴッサム・シティ渋谷の街中にパトロールへ。待ちゆく人々の笑顔を獲得し、違和感なく溶け込んでい……います。いました。


◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆
ゲーム『バットマン:アーカム・ナイト』も気になるところですが、再来年の映画も気になって仕方がないバットマン。ファンのみならず、話のネタに渋谷へバットサインを味わいに行くのも一興でしょう。
また、周遊企画の行われている「バットマン・ショップ参加店」に行くとバットマングッズが抽選で当たるラリーチケットがもらえるため、興味のある方は下記サイトで確認してみてください!

http://wwws.warnerbros.co.jp/batman75/