戦闘時には巨大化して兜と戦う城娘たちも、普段は人間サイズで殿と同じ天守部屋にいます。巨大化した姿と御嬢時の姿のギャップでも我々殿だちを楽しませてくれる彼女たちは、そのビジュアル以上に個性的な特性の持ち主。スキルはもちろん、数値的にも戦い方が変わってきます。
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単純に耐久の高い城は粘り強く戦い抜きますし、防御値の高い城は敵の攻撃をガードし、難攻不落の本城として頼もしい存在に。攻撃値の高い城は「力こそパワー!」とばかりに兜を叩き潰すでしょう。また、対空値の高い城娘は厄介な敵である空飛ぶ兜を片っ端から倒してくれます。会心の高い城は即死攻撃を出し、兜の属性に対して高い数値を持っている城娘は、数値以上のダメージを与えて窮地を救ってくれるでしょう。そんな城娘をいかに効果的に配置して役立てられるかは、あなたの手腕にかかっているのです。
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1-1のドロップで初期攻略に必要な城娘は粗方揃いますが、改築可能な城以外は中盤に向けて力不足になる場面も。そのため、初期からある程度のレア城娘を建築する事も考えましょう。とは言えそれほどレア度の高い子はなかなか築城できませんから、銀背景を狙っていきたいところ。桃色背景の城娘と違い、銀背景城娘は能力が一段上。その代わり少しだけコストがかかる……そんな彼女たちを、あなたの手で上手に扱ってください。それでは次に、個人的におすすめする城娘を一部だけお届けします。
【その前に建築について】
資源である「木・石・鉄・金」は、築城の画面で上の画像のように並べられています。左上から木、右上が石、左下が鉄、右下が金ですね。『城プロ』では資源の数値を入力するのではなく、0から10までの「ゲージ」を用います。築城するためのレシピは各資源の配置位置から「Z型」と表現されており、これは例えば「4・6・6・3」であれば、「木4・石6・鉄6・金3」という具合。
■何はともあれスク水ファイター「津留賀城」
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現在の城娘中、一二を争う速度を誇るのが津留賀城。少しの増築で攻撃力を上げて、広範の太刀や拡散の太刀といった攻撃範囲の広がる武器を装備する事で、活躍の場は広がります。さらにこの城娘のいいところは、近代改築が機能強化になっているところ。LV35で津留賀城から金ヶ崎城になり、少しのコストアップでより長く戦場で活躍できます。装備と所領によっては、3-3単騎クリア可能という荒ぶり様。1-1でも多くドロップしますから、築城の必要はありません。
■攻撃力を400以上にまで増築できる「七尾城」
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銀背景ではあるが入手しやすく、序盤随一の攻撃力を誇る七尾城。対空値はないものの、その攻撃力には目を見張るものがあります。初期値ですでに250を超えているので、どんどん増築していけば対ボス戦で有利になるでしょう。攻撃速度こそありませんが、陣中槍を二本装備すれば修羅のごとくに活躍してくれますので、岩櫃城ともども攻撃の要となるポテンシャルを秘めています。太眉スキーにはたまらない、凛とした声の娘さんですよ。
■堅牢な山城にして強烈な殿LOVE勢である「岩櫃城」
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月山富田、七尾と並ぶ槍の山城。そして熱烈な殿LOVE勢でもあるこの城娘は、七尾城と似通った性質を持ちます。大きな違いは、数値的に7も広い攻撃範囲と、抜群の伸びを見せる動物への属性値。CVは十中八九が小見川さんです。あの声は一度聞いたら忘れられない。岩櫃城も七尾同様、攻撃力400超えの城娘になるため、その攻撃範囲と相まってバッタバッタと兜を倒してくれます。貴重な黒髪ポニテの元気枠にしてLOVE勢なので、寵愛している殿も多いのでは?
■銃でありながら槍ほどに攻撃速度が速い「福岡城」
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ゾンタークゾンターク。そのビジュアルからか人気の高い、ふっくーこと福岡城。攻撃力こそ銃にしては低めですが、特筆すべきはその攻撃速度。武器が槍の城娘と変わらないスピードで兜を攻撃し、やたらと飛び出るクリティカル攻撃でガンガン屠ってくれます。属性値も高く、対空値に至っては城娘随一の数値になるため、手に入れたその時から要の一人としての活躍が見込めるでしょう。技も非常に有用なので、積極的に狙っていきたい一人です。ゾンターク、ゾンターク。
■防御と対空を併せ持ち、刀でありながら攻撃範囲の広い「多聞山城」
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機動要塞多聞山城です。乗機・九十九茄子に乗り、今日も元気に戦場へ。広い攻撃範囲、伸びる防御や攻撃や対空に比べ速度こそ落ちるものの、技である「ローズ・ジャッジメント」で攻撃力を超アップできるので、本城に配置されるために生まれてきたと言っても過言ではない性能。消費資源も軽く、どんな敵兜が来てもとりあえず対応可能というマルチプレイヤーが多聞山城です。美しさが濁らないよう、気を付けて寵愛ください。
■千狐から疑惑の目を向けられる「Pad城」こと「墨俣城」
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「墨俣一夜城」としての逸話が残る、秀吉ゆかりの城娘。キャラ付けは藤吉郎ですね。グラフィックは大層ボリューミーですが、元となった墨俣城のように「ハリボテ」という疑惑を持たれています。この城娘、建築時間がわずか1分で、弱いのかと思われがちですが、そこは銀背景銃。技「瞬殺一夜城!」で雑魚敵を葬るのはお手の物。周回プレイに向いています。破損時にPadは飛び散れど、元のサイズも大きいじゃん……と思った殿だちも多いはず。グラをよく見ると、「ズレ」に気付けるかも知れません。
■超硬い盛岡城に近代改築可能な「不来方城」
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悪鬼羅刹の伝承が残る地、不来方は、今の盛岡にあたります。よって、鬼の金棒を振り回す腕白な不来方城も、いずれは盛岡城へと成長するのです。南部鉄器を振り回し、兜どもを粉砕するために。不来方城の時は攻撃範囲の広い刀で対空もあった彼女ですが、盛岡城になると対空はなくなります。その代わり、さらなる攻撃力と攻撃速度と防御を得て、資源消費量の少なさから言っても使いやすく、単純に強い城娘となりました。今回は記載しませんが、近代改築可能な宇土古城、横山城、小田喜城と併せて序盤から積極的にレベルを上げていきたい城娘です。
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他にも、お狐こんこん山形城や、何かにつけて「お世継ぎつくろー」などとのたまう城プロ界の問題児、福っちこと福山城、仙台城へと改築可能な千体城、久保田城へ改築する事で「日の丸扇」という強力な武器を手に入れられる矢留ノ城といった城娘がいます。ここに挙げた名前などまだまだほんの一部。そんなバラエティ豊かな『城プロ』では、今後も新しい近代建築や新しい城娘が追加されるでしょうから、現在実装されていないあの名城やあの名城を楽しみに待とうではありませんか。
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城娘ごとに特色があり、その中でも強い城娘や他に埋没してしまう能力の娘もいるため、ゲームの攻略として難しくはあります。ですが、もちろん趣味に走るのもまたよし、です。成長すれば使えない城娘などいませんし、それが地元の城であれば尚更でしょう。少し使い辛い程度の事で、殿だちの愛が揺らぐわけはありませんからね。筆者は地元の城を一人しか入手できていないので、早くお迎えしたいと考えています。正直溺愛する自信があるねHAHAHA。現在プレイ中の殿だちのみなさんも、これからやってみようかという新しい殿だちも、それぞれの想いとカラーで『城プロ』を楽しみましょう。
<公式サイト>
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