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1月31日、2月1日に開催された闘会議2015。ゲームを軸に様々なコンテンツを展示するこのイベントですが、今回は企画、準備、運営をすべて丸投げされたエリア「まるなげひろば」内にひときわ異彩を放つブースがありました。
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このブース、メインは日本うんこ学会が産んだ作品『うんコレ』を紹介しています。『うんコレ』は擬人化された大腸菌を味方にし、画面に表示されている敵をタップすることで攻撃。カウントを減らすことで倒せるというもの。ゲームとしては『クッキークリッカー』に通じるもの、とブーススタッフは語っていました。今回プレイしたバージョンはまだ製作中の段階となっていましたが、本筋のゲーム性は既に体感できるものに。リリース時には100体程のキャラクターが実装される予定ですが、大腸菌の種類は数が膨大であるため、ユーザーからのキャラクター投稿も受け付けられます。
因みに、「ガチャ」は課金ではなく「うんこした事を報告する」ことで行えるとか……。このコンセプトを変更する予定はないようで、製品版でも実装されます。
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ここまで読むと悪ふざけとも取れる作品ですが、この『うんコレ』、実は外科医の石井洋介先生が全面監修。石井先生は若い頃に腸の病気を患い、人口肛門になることで無事一命を取り留めることができたとのこと。みんなに自身の健康を意識してほしいとの意思を持って、健康状態を語る排便をチェックする習慣を作るために、この作品を考えました。
ブースでは「崇高な意志のもと、クソゲーを」と楽しそうにその意志を語ってくれた石井先生。配信時期は未定ですが、ある程度の骨組みはできている作品ということもあり、大義のためにも是非完成にこぎつけてほしいものです。
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またブースの横には『うんこつかみゲーム』も体験が可能。「リープモーション」を使用して操作する本作は、便器の横に落ちているうんこを掴んで便器に入れる、といったシンプルなもの。しかしながら、掴んで奥の和式便器に入れるという動作もコツが必要。便器にうんこを入れると徐々に和式便器が浮き上がり、入れるのが困難になってきます。
こちらの作品を作った意図としては、デジタルのうんこでも「触ったら手を洗いたくなる」そうで、誰でも使えるアルコール消毒液をブースに設置。多くのプレイヤーはこれで手を洗うため、結果的にインフルエンザなどのウイルス予防になると説明してくれました。
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なお筆者は、うんこを空中に投げ押し出すといった変則プレイで無事賞品の「日本うんこ学会」ステッカーを獲得しました。
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「クソ」ゲー2作品がプレイ可能であったこのブース。かなり意欲的ではあるものの、大義を持って擬人化された大腸菌たち、そしてリープモーションを使用してでのうんこ鷲掴みなど、新たな境地と新体験を味わうことができました。
現地ではパンフレットが無料で配布されていましたが、その一部は公式サイトでも見れますので、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。