【日々気まぐレポ】第87回 SDとリアルの美しい融合!「SDBF スターウイニングガンダム」で遊んでみた

インサイドを御覧の皆様、こんにちは。ライターひびきによる毎週連載「日々気まぐレポ」、第87回目でございます。

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SDBF スターウイニングガンダム
SDBF スターウイニングガンダム 全 8 枚 拡大写真
インサイドを御覧の皆様、こんにちは。ライターひびきによる毎週連載「日々気まぐレポ」、第87回目でございます。

今週はバンダイより発売されていますガンプラ「SDBF スターウイニングガンダム」をご紹介。こちらは現在放送中のテレビアニメ「ガンダムビルドファイターズトライ」に登場する主人公チーム「トライファイターズ」の紅一点、ホシノ・フミナ先輩が駆る新たなガンプラです。

フミナ先輩が作り上げた「スターウイニングガンダム」は様々な武器に変形し、仲間の武装支援機としての活躍した「ウイニングガンダム」の後継機にあたります。ウイニングガンダムで僚機のフォローを重視しすぎたあまり「自分の力だけで戦う覚悟を忘れていた」ことに気付いたフミナ先輩は、パーツ分離やコアファイター、コアブースターへの変形機構は残したまま、SDガンダム形態からリアル形態への変形機構をウイニングガンダムに追加。様々なバトルシーンに対応出来得るマルチロール機「スターウイニングガンダム」として完成させました。フミナ先輩のガンプラコンセプトの変遷として、一機三役のパワードジムカーディガン、支援専用機のウイニングガンダムときて、ようやくの完成を見た万能機といったところでしょうか。

◆SD特有の組み立てやすさとリアルの完成度


スターウイニングガンダムのジャンルとしては「SDBF」。あくまでSDガンダムのジャンルなのでキットもそっち基準となっています。なので、これほど複雑な変形機構やプレイバリューが満載であるにもかかわらず、ランナーはPCを除く6枚。タッチゲートも相まって非常に組み立て易いキットとなっています。

一見複雑なカラーリングに見えますが、SDガンダムですのでクリア以外のグリーン部分と一部イエローの色分けはホイルシールで補います。SDガンダム特有の表情付き目は選択式です。このおかげでパーツ分割は最小限。その情報密度からは想像もつかないほど少パーツで構成されていることに驚かされます。

かと言って、パチ組のシール状態でも見た目がチープであるかといえば決してそんなことはありません。リアル形態への変形後も他のHGBFシリーズと並べても何の違和感もない完成度を誇っていますし、むしろトライファイターズの各機と揃えてこそ映える機体なのではないでしょうか。

◆かつてないリアルとSDの融合



スターウイニングガンダム最大の特徴といえば、やはりなんといってもSD形態からリアル形態への変形ギミックです。組み換えは簡単で、SDの頭部がバックパック、各ビットが四肢、そしてバックパックを腰にして完成します。SDガンダムの基本のパーツは全て活かす形でデザインされていることが伺えます。うーん匠の仕事です。

これまでにも武者頑駄無シリーズをはじめとして、リアル頭身への変形機構を有するSDガンダムは存在していましたが、スターウイニングガンダムはそれらで培われた技術の一つの完成形ではないか、というくらいにはシンプルかつスマートで考えつくされた変形機構を有しています。

しかも特筆すべきはプロポーションの完成度です。スターウイニングガンダムは従来のそれと比較してもバツグンにプロポーションが良いのです。というのも、SD/リアルの変形ギミックを有するキットは、やはり何処かでデザイン上の破綻……とまでは言えませんが、ややバランスが不格好に見られる箇所が少なからずありました。しかしスターウイニングガンダムではSD形態にしろリアル形態にしろ、どちらもそれぞれの最新フォーマット準拠のプロポーションでまとめられており、妥協を許さない「カッコイイ」への追究を感じることが出来ます。

◆まだまだあるぞ変形ギミック


と、リアル形態への変形ギミックばかり紹介してきましたが、本キットにはまだまだ隠されたモードが存在します。


まずはコアファイター。SDガンダム形態の頭部が変形する飛行形態です。耳が翼、トサカが機首に変形。額のアンテナは向きを変えます。目にはバイザーを装着。これのみ、余剰パーツとなっています。コアファイターといえばモビルスーツのコックピットブロックを兼ねる脱出用ポッド、あるいは小型戦闘機として知られています。しかしあれですね、頭部が脱出ポッドってコアファイターっていうかパーソナルファイt……いえ、なんでもありません。


つづいてはコアブースター。こちらウイニングガンダムと同じく頭部が変形したコアファイターに胴体を飛行形態にしたものをくっつけた状態となります。変形と言っても単純でウイングを兼ねるショルダーアーマーを下げ、脚部を180度回転させれば変形完了です。



さらにスターウイニングガンダムで追加された「メガコアブースター」。こちらは頭部と胴体が変形したコアブースターに加えてバックパック部とガンビット、ガードビットを組み合わせた形態。より後方にボリュームが増したことで航空機としての説得力が増しています。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

というように、このスターウイニングガンダム、かなりプレイバリューが豊富な実にSDガンダムらしいキットとなっています。また、変形に際して余剰パーツが殆どでないというのも見逃せないポイント。遊んでいてストレスがなく、ガチャガチャと組み替えて遊ぶのが捗ります。リアル形態の可動に関しては同HGシリーズなどに比べるとやや物足りないところはあるのですが、それを差し引いても「ガンダムのオモチャ」として完成されたキットとなっているのは言うまでもないでしょう。


もちろん、ビルドファイターズシリーズなので改造を楽しむもよし。リアル形態での可動域を広げる改造など、どちらか一方の形態を突き詰めた改造をするもよし。変形機構を活かしたままブラッシュアップするもよしと、弄り方も無限大です。是非、フミナ先輩渾身の傑作機を一度手にとって見てください。

「SDBF スターウイニングガンダム」は好評発売中。価格は1,296円(税込)です。

(C)創通・サンライズ
(C)創通・サンライズ・テレビ東京


■筆者紹介:ひびき
関西在住のゲームやアニメが大好きな駆け出しひきこもり系ライター。そのシーズンに放送されているアニメはすべて試聴する暇人。ゲームのプレイは基本的にまったりじっくり足が遅い方。2012年からINSIDEにてライター活動を開始。お仕事はTwitterにて随時受付中。

Twitter:@hibiki_magurepo

《ひびき》

バーチャル関西の何でも屋さんです ひびき

2012年からインサイドにてゲームライターとして活動して、はや十数年。ちょっと古参気取りの何でも屋。Game*Sparkやアニメ!アニメ!にもたまに顔が出ます。ゲーム・アニメ以外では、ホビーやガジェット、バーチャルYouTuber業界が専門。お仕事お待ちしております。

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