今週はメガハウスより発売されています「ヴァリアブルアクション D-SPEC グルンガスト零式」をご紹介。こちらは、デフォルメ体型がかわいいアクションフィギュア「D-SPEC
で展開中の『スーパーロボット大戦OG』シリーズ第二弾です。
元ゼンガー少佐の愛機ながら、今ではすっかりリシュウ先生の機体としてお馴染みになってしまった「グルンガスト零式(れいしき)」。PS3ソフト『第2次スーパーロボット大戦OG』で描かれた封印戦争にも参加し第一線で活躍していた機体ですが、実は新旧の機体が入り交じる鋼龍戦隊の中でもトップクラスに最古参の機体として数えられます。
ゲームとしての初出はゲームボーイアドバンスソフト『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION』。その名の通りシリーズの0番目……つまり試作機となった機体で、この零式をもとにグルンガストシリーズが建造されていくことになります。地球連邦軍の「特機構想」を受けてテスラ研で作られた正式な連邦軍機ですがDC戦争では紆余曲折あり一時DC側に。以降L5戦役の中核戦力として参加、後にテスラ研にて解体処分され一線を退いていました。そしてインスペクター事件を経てバルトール事件が勃発していたさなか、テスラ研防衛戦力として再び戦場に舞い戻ることになり、以後はリシュウ先生に駆られることとなったのです。
再組み上げされる際に主機の交換とTC-OSのモーションデータがバージョンアップされたくらいで、基本はロールアウト時から変わらず。かなりの旧式機ながら、封印戦争参加時の壱式の様な強化改造もされることなく、最新鋭機と肩を並べている正にモンスターマシンとも言うべき機体です。
D-SPECということで以前ご紹介しました「エクスバイン」と同じく、今回も流行りの頭身高めなデフォルメ体型での立体化となったグルンガスト零式。しかし意外にもそのアレンジは『OGS』、『第2次OG』で見ることのできた横幅が広くとられた体型ではなく、初代GBA『OG』風のスマートなイメージで作られていることがわかります。
そしてまた、このアレンジのバランスがとてもいい塩梅。立体物としてのデザインの破綻の無さと、そこからくるアクションフィギュアとしての可動性能はまさに絶妙です。
肩は付け根からの二重可動。単純なボールジョイントながら可動範囲と強度を両立しています。首は引き出し式の関節が仕込まれており、顎を引く・天を仰ぐなど見た目とは裏腹にかなりの自由度を誇ります。肘関節の強度、手首の二重関節など、剣戟機として重要な部分もしっかりとカバー。一方で足腰はややその自重に負けてしまうところがありますが付属のスタンドを使う分には問題なし。接地性もよく、足側面部分のアウトリガー(?)まで独立可動させることが出来ます。
また各部の造形も非常によく出来ており、完成品フィギュアによく見られるダルさもありません。頭部や腕部衝角などは指に刺さるほどシャープな作りに。塗装も完成品ということで各アクセントのグリーンやブルー、スラスター内部などの細部に至るまでしっかりと塗装されています。
「D-SPEC エクスバイン」ではそれなりにセットされていた武器付属品。しかしそれはあくまでPTだからであり、特機たるもの細々とした武器は不要。
もちろん本機の付属武器は「零式斬艦刀」これ一本のみ。グルンガスト零式本体のサイズを軽々と超えるそのブロードソードの迫力は、デフォルメ体型のD-SPECでも健在です。しかしながら見た目ほど重量はなく、片手に握らせてラクラクと取り回すことが出来ます。手首のインパクト衝角部分がやや邪魔になることはありますが、それでも劇中同様の派手なアクションは取りたい放題。ほぼストレスなくブンドド遊ぶことが可能です。
斬艦刀の握り手以外には拳と表情付きのものが2つ。それ以外の付属品は一切ありません!漢らしすぎます。
……本機の武器として他にもハイパーブラスターやAPTGM(ミサイル)などがありますが、すべて内蔵火器なのでまぁ、これはね。しゃーなしです。ですが、ブーストナックルの再現は肘の可動を考えればやむを得ないとはいえやや惜しいところではあります。
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零式が商品化されるのは、リアル体型のプラモデルに続き2作目となるD-SPEC。プラモデルでは、どうしても零式斬艦刀が設定よりやや小ぶりとならざるを得ない部分がありましたが、今回のD-SPECでは設定通り、本体を上回る巨大さで再現されています。デフォルメ体型ということもあり、より巨大感とその必殺武器感を味わえるのがたまらないアクションフィギュアです。ゼンガー少佐ファンのみならず、リシュウ先生ファンにもマストバイなアイテムとなっていますので是非実際に御手に取ってブンドドしてみてください。
「D-SPEC グルンガスト零式」は好評発売中。価格は7,560円(税込)です。
(C)SRWOG PROJECT
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■筆者紹介:ひびき
関西在住のゲームやアニメが大好きな駆け出しひきこもり系ライター。そのシーズンに放送されているアニメはすべて視聴する暇人。ゲームのプレイは基本的にまったりじっくり足が遅い方。2012年からINSIDEにてライター活動を開始。お仕事はTwitterにて随時受付中。
Twitter:@hibiki_magurepo