少し前にインサイド編集部の担当さんと一緒にパンケーキを食べに行ってきました。抹茶系スイーツが大好物な筆者は迷わず抹茶ソースがたっぷりとかかった5段パンケーキにしたのですが、これを真っ二つに切ってみたところあからさまにナイスなスペースができました。
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このチャンスを逃すまいと(衛生面に配慮した)手持ちのダンボーをスッと取り出してサッと配置。シレッと記念撮影してみると、なんかパンケーキから生まれてきたみたいな可愛い感じになりました。
フィグ撮りというのは、極論を言えばフィギュアが被写体であれば成立するわけです。それが特撮ヒーローだろうと、ファンタジーやSFの世界から着た浮世離れしたフィギュアでも。
だからといって、フィギュアであればなんでも良いというわけではありません。フィグ撮りを楽しむ人たちは、キャラクターありきで動く人、フィギュアというスケールでの視点を重視する人、撮影するシチュエーションに合うことを重視する人など、やっぱりそこにはプロ・アマを問わずにフォトグラファーなりのこだわりというのがあります。
筆者の場合は「実在性」や「現実味」というリアリティ系の価値観が強いので、シチュエーションを決めてから衣装に重点をおきつつキャラを選ぶことが多いですね。
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なので個人的に欲しいから買うフィギュアではなく、撮影するためのフィギュアを選ぶときは、どんなシチュエーションで、どんな構図で、どんな設定でといった構成を考えながら選ぶようにしています。
「こういうシチュエーションで撮りたい」とシチュエーションからフィギュアを選ぶこともありますが、『結城友奈は勇者である』の主人公・結城友奈の勇者コスチュームや、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズに登場するプラグスーツのような特殊な衣装を着たキャラクターたちの場合は、キャラを前提としてシチュエーションを探し出すことになるわけで、これが意外と苦労することが多いですね。
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あとスケールフィギュアの撮影についてはポーズや衣装などが固定であることから構図やシチュエーションなどでベストショットを狙う難易度は高いと感じています。ただ可動式フィギュアと違って細かいディテールがしっかりと作りこまれていますし、関節などの可動パーツがないのでよりリアリティを感じられる人間味のある自然な写真が撮れるので、難しいながらも楽しい被写体といった感じです。
具体的に撮影しやすいフィギュアの例を挙げるとしたら、9月30日にマックスファクトリーから発売予定の『figma アイドルマスター シンデレラガールズ 島村卯月』のような学生服(セーラー服やブレザーなど)を着たキャラ、グッドスマイルカンパニーから発売された『ねんどろいど ヤマノススメ 雪村あおい』のような私服系の衣装を着たキャラなどは、幅広いシチュエーションで活躍してくれるので、筆者も撮影用のフィギュアを選ぶときはそういう点で選ぶことも多いです。
それと第1回でも軽く触れましたが、「figma」や「ねんどろいど」「キューポッシュ」のような可動式フィギュアはポージングが自由に決められるので非常に扱いやすく、作品としての写真を撮りたいと思い始めてきたら、まずは可動式フィギュアから始めてみるといいんじゃないかなと思います。慣れてきたら自分なりのこだわりを表現する作品を作り上げていくと良いんじゃないかと。