アイトラッキングで低負荷を実現したVRヘッドセット「FOVE」

24日にお台場で開催されたスタートアップのピッチイベント「Slush Asia」。ゲームに関連する企業も多数登壇がありました。その中でも注目を集めたのが、アイトラッキングを融合したVRヘッドセット「FOVE」です。

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アイトラッキングで低負荷を実現したVRヘッドセット「FOVE」
アイトラッキングで低負荷を実現したVRヘッドセット「FOVE」 全 11 枚 拡大写真
24日にお台場で開催されたスタートアップのピッチイベント「Slush Asia」。ゲームに関連する企業も多数登壇がありました。その中でも注目を集めたのが、アイトラッキングを融合したVRヘッドセット「FOVE」です。

「FOVE」を開発するFOVE, Inc.を率いるのは元ソニー・コンピューターエンタテインメントの小島由香氏とエンジニアのロックラン・ウィルソン氏。2014年に設立された同社は、マイクロソフトベンチャーズロンドンのアクセラレータープログラムを経て、現在はRothenberg VenturesのVRアクセラレータープログラムの支援を受けています。

アイトラッキングをVRヘッドセットに融合


「FOVE」は5.6インチ(WQHD/2560*1440px)の液晶に方位センサー、ヘッドトラッキング、そしてアイトラッキングを組み合わせたVRヘッドセット。アイトラッキングで、ユーザーの視点方向をトラックすることで、目の向いている方向だけを詳細にレンダリングするような処理が可能となり、結果的に処理性能の低いデバイスでもVR体験が可能になるとのこと。現在のVRヘッドセットはスペックの高いPCでしか事実上動かないという問題があり、それを解決するものです。

同社では来月からKickstarterのキャンペーンを開始することを目指して作業を進めていて、その後開発キットの提供を行う計画。まずはゲーマーに対して訴求していく、とのことでしたが以後は医療関係にも力を入れたいとのことでした。プレゼンテーションでも、障害者が「FOVE」を使ってコミュニケーションを取る様子が紹介されていました。

《土本学》

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