
今回で8回目を迎え、すっかりお馴染みとなりつつある「テイルズ オブ フェスティバル」。今年は『テイルズ オブ』シリーズにとって更にめでたい年となっており、まず大きなポイントとしてシリーズが20周年を迎えた点があげられます。
このアニバーサリーを記念するタイトル『テイルズ オブ ゼスティリア』が今年リリースされており、このフェスティバルにもスレイ役・木村良平さんにミクリオ役・逢坂良太さん、そしてエドナ役・福圓美里さんの3名が登場しました。

また同時に、『テイルズ オブ ジ アビス』の10周年でもあるため、お祝いが幾重にも重なった「テイルズ オブ フェスティバル」となりました。ちなみに『アビス』からは、主人公・ルーク役の鈴木千尋さんと、ルークが師匠と呼んでいるヴァン・グランツ役の中田譲治さんが、この記念すべき年を彩ります。

開演前には、こちらもすっかり恒例となった各作品のムービーが上映。まだイベント開始前にもかかわらず、好きなタイトルやキャラクターが登場するたびに、会場全体から割れんばかりの歓声が沸き上がります。開幕を待たずにテンションが上がり続けるこの勢いは、今年もなんら変わるところはありません。

そして変わらないといえば、「テイルズフェス」の名司会としてお馴染みの小野坂さん。高まる熱気を一新に受け止め、開幕を宣言しつつ舞台上にその姿を現します。そして隣りに控えるのは、今年のもうひとりの司会である植田さん。「トロピカルやっほーぅ!」と、パスカルお馴染みの一言と共に登場し、場を更に湧かせてくれます。
ちなみに今年は、『テイルズ オブ』シリーズ20周年のため、出演陣には事前に「おめかし」が通達されたとのこと。そのため小野坂さんもジャケットを羽織り、また名塚さんは丈の長いドレス姿を披露してくれました。

軽快なトークで会場を盛り上げながら、まずはファン待望のスペシャルスキット“テイルズ オブ ハプニング”が幕を開けます。今回の舞台はなんと、スパリゾート。各シリーズのキャラクターたちが、20周年を祝うパーティーに呼ばれて集うところから、物語が始まりました。
20周年記念の会場に一番乗りしたのは、ルークとヴァン。『アビス』10周年も重なり気分が高揚したせいか、序盤から名台詞「俺は悪くねぇ!」が飛び出しました。またヴァンとの掛け合いの中で「コイツが悪い」「悪くねぇ!」といった、フェスティバルならではのユニークなやり取りが交わされる一場面も。

またフェスティバル初出演となるスレイやミクリオも訪れますが、ミクリオ役の逢坂さんは「おめかし」の通達があったにも関わらず、実にカジュアルな装いで登場します。そのため、「ずいぶんカジュアルな恰好だな」とツッコまれるものの、「大丈夫だ、みんなには見えてないから」と天族設定を活かした切り返しを見せてくれます。
ですが、天族だから姿が見えないという安心感(?)も、そう長くは続きませんでした。一同が揃い、20年の歴史を振り返る「なつかしのメモリー再生装置」がなんと暴発。その影響で、天族だったミクリオとミドナの姿が見えるようになり、逆に天族でもないユーリやロイドなど数名の姿が見えなくなってしまいます。

当然の事態に驚く面々。またスパーダは、透明になるロマン=覗き放題という魅力を心底羨ましく思ったり、それを実行すべくゼロスが一人抜け出そうとする一幕も。しかし和やかな空気を吹き飛ばすように、魔物が施設内に押し寄せてきます。
この異常事態の原因は「なつかしのメモリー再生装置」にあると考えた一同は、複数のチームに分かれ、魔物の撃退と装置の修理を平行して進めることに。それぞれの任務は順調に進み、女湯に逃げ込んだ魔物を「仕方ないなー!」と追いかけるゼロスの姿などもありましたが、状況は一転し、施設全体を巻き込む未曾有の危機へと発展していきます。
作品の垣根を越えて綴る「フェスティバル」恒例のスペシャルスキットは、参加メンバーの豪華さも見逃せない点ですが、普段ゲーム越しに感じるしかなかった声優陣の演技を生で拝聴できるまたとないチャンスでもあります。今年もサブステージが用意されたので、間近でその声を耳にするることができた参加者も少なくなかったはず。その幸運と興奮も、「フェスティバル」特有の魅力と言えるでしょう。

緊迫の展開を迎えたスペシャルスキットも、スレイなどの活躍により、無事に乗り越えることができました。しかし、2015年の「お祭り」は、まだまだ終わりません。驚きの発表も飛び出した「テイルズ オブ フェスティバル 2015」レポート、よければ後編もお楽しみください。
◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆
(C)いのまたむつみ (C)藤島康介 (C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.