【日々気まぐレポ】第102回 「HGBF ガンダムトライオン3」にレッツ・トライ・オン!

インサイドを御覧の皆様、こんにちは。ライターひびきによる週間連載「日々気まぐレポ」、第102回目でございます。

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インサイドを御覧の皆様、こんにちは。ライターひびきによる週間連載「日々気まぐレポ」、第102回目でございます。

本日はバンダイから発売されておりますガンプラ「HGBF ガンダムトラオン3」をご紹介。こちらはテレビアニメ「ガンダムビルドファイターズトライ」に登場する、ガンプラ心形流の門下生「サカイ・ミナト」が制作したガンプラを再現したキットです。

「ガンダムトライオン3」は大元をたどれば「ダブルゼータガンダム」を原型機とするガンプラです。ですがその中間にもう1機、「ガンダムトライゼータ」という機体が存在します。これは、アーケードゲーム『ガンダムトライエイジ』の独自設定で、「機動戦士ガンダムZZ」作中を元にしたifストーリーから生まれた機体。胸にライオンの意匠を頂き大剣をパース増し増しで構えるその姿はまさに「勇者」といった出で立ちで、あまりにガンダムらしからぬ(?)ぶっ飛んだデザインは一部で熱狂的な人気を誇りました。

そしてこの「ガンダムトライゼータ」を原型として更なる進化を遂げたのが「ガンダムトライオン3」なのです。トライオン3は、トライゼータではオミットされていた合体変形機構が復活。「リクトライオン」、「ウミトライオン」、「ソラトライオン」の3機のトライマシンが「レッツ・トライ・オン」の掛け声のもと合体し完成します。劇中では、絶対爆発最強勝利のガンプラとして主人公チーム「トライ・ファイターズ」とアツい戦いを繰り広げました。

そしてテレビアニメ放送終了後から2ヶ月、待望の「トライオン3」がついにHGBFにて発売されました。キット自体は5年ほど前に発売された「HGUC ダブルゼータガンダム」の流用ですが、多くの新規パーツによりそのシルエットは正に「最強機動」そのものへと変貌しています。合体変形機構はウミトライオンの顔やソラトライオンのバーニアノズルなどの差し替えはあるものの、ほぼ完璧に再現。

また、付属品として必殺武器「超咆剣ハイパーミノフスキー」ももちろん付属。機体の全高はあろうかという刀身は迫力満点です。なお、保持は掌のピンを介して安定していますが、さすがに手首のジョイントが超咆剣の重さに耐え切れないので、説明書でも両手で支える事が推奨されています。

可動は、もともとのキット自体が古いのと、合体変形機構を有しているため全体的に狭めです。特に股関節は、一昔前のボールジョイント式であることと、サイドアーマーが大腿部接続のためあまり大きく開くことは出来ません。ドシッと踏ん張ったポーズを取らせるには接続を浅めにするなど、やや工夫が必要になってきます。

とはいえ、そんな点を補って余りあるカッコよさが本機最大の売り。ド派手なカラーリングは成型色にてほぼ完全再現。上腕や大腿など、元キットの都合上別カラーにしづらい所も、わざわざ別ランナーが設けられており、その拘りっぷりが伺えます。シールで補うのはセンサー部やダクト内部、超咆剣の柄部分(ソラトライオン頭部)など一部のみ。部分塗装派にも嬉しいキットになっています。

ダブルゼータガンダム自体がスーパーロボット的なマッシブさを持っているためか、今回のキットは大半が流用ながらカラーリングの変更だけを見ても印象がガラリと変わっているのが面白いポイントです。青、赤、黄、白と、カレーレシピだけみると正統派に「ガンダム」しているのですが、その配色は実に「勇者ロボ」や「無敵ロボ」を思わせるもの。青を基調に赤を挿し、目立つ黄色を全面に押し出す……上腕や大腿部に白を塗り分けている所などは正にスーパーロボットのお作法に則ったものといえるでしょう。

そして本機最大の特徴である動物メカ同士の合体、胸に輝くライオンの意匠。従来の感覚では「ガンダム」の掟破りに他ならないのですが、これを許容してしまえる「ビルドファイターズ」という作品の懐の深さは間違いなく「ガンダム」の歴史の新たな扉を開いた存在といえるのではないでしょうか。その面において「ビルドファイターズ」の作品性を体現したとも言える「最強機動トライオン3」、是非童心に帰って合体遊びを楽しんでみてください。

「HGBF ガンダムトラオン3」は発売中。価格は3,024円です。

(C)創通・サンライズ・テレビ東京


■筆者紹介:ひびき
関西在住のゲームやアニメが大好きな駆け出しひきこもり系ライター。そのシーズンに放送されているアニメはすべて視聴する暇人。ゲームのプレイは基本的にまったりじっくり足が遅い方。2012年からINSIDEにてライター活動を開始。お仕事はTwitterにて随時受付中。

Twitter:@hibiki_magurepo

《ひびき》

バーチャル関西の何でも屋さんです ひびき

2012年からインサイドにてゲームライターとして活動して、はや十数年。ちょっと古参気取りの何でも屋。Game*Sparkやアニメ!アニメ!にもたまに顔が出ます。ゲーム・アニメ以外では、ホビーやガジェット、バーチャルYouTuber業界が専門。お仕事お待ちしております。

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