このイベントでは、E3 2015でも発表されたiOS/Android『キングダム ハーツ アンチェインド キー』と、PS4/Xbox One『キングダム ハーツIII』について、ディレクターの野村哲也氏とCo.ディレクターを務める安江泰氏が、質問形式で作品について語っています。
■北米での制作経緯は?
日本では2015年5月に配信決定が発表された『キングダム ハーツ アンチェインド キー』ですが、その時から既に海外のファンから“プレイしたい”という熱い思いが伝わってきていたため、北米地域での配信も決定したそうです。
■スマートフォン向けにする上での変更点は?
基本的なストーリーは、PCブラウザゲームである『キングダム ハーツ キー』と変わりません。ただし、タッチに適した操作体系になっているほか、「なぜ違うふたつのキーが存在するのか」といった“ちょっとした仕掛け”が用意されているとのこと。
■ストーリーの時系列としてはいつごろ?
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本作は、シリーズで最も古い場所に位置する物語になっており、「キーブレード戦争」の少し前あたりの時代となっています。なお、キーブレード戦争というワードはキングダム ハーツIII』のPVにも登場しており、関連性があるようです。
■独特のアートスタイルはどうやって作り上げていったのか?
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前述のように、本作はキーブレード戦争が大きな要素になっています。そのため、これまでのシリーズでカイリのおばあさんが語るおとぎ話のような世界観を活かし、それがアートにも反映されていったとのこと。
■「塔の上のラプンツェル」ワールドはどのように決まったのか?
キングダム ハーツIII』のPVで公開された「塔の上のラプンツェル」ワールドですが、実はこのワールドの制作が一番最初に決まったそうです。開発を行ううえでは、まずワールドを決めたうえでそこに適したアイデアを決めていくわけですが、とにかく開発スタッフの「塔の上のラプンツェル」に対する熱量がすごく、すぐに中身が決まりました。
安江氏によると、早く決まった理由は「塔の上のラプンツェル」のキャラクター性にあるそうです。ラプンツェルはとても長い髪型のため、その髪を振り回すアクションをいち早く思いついたとのこと。
また、この後に「塔の上のラプンツェル」のクリエイターであるGreg Coleman氏とRoy Conli氏からのメッセージも公開されました。
■新要素のポイントは?
安江氏が野村氏とはじめて会議した時に、まず“キーブレードの変形”について大きな話題となりました。本作ではキーブレードが変形し矢や魔法を撃てるようになるほか、さまざまな仕掛けが発生するようです。
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また、安江氏は敵キャラクター「ハートレス」についてもこだわりがあると語ります。たとえば、PVにも登場しているたんぽぽのハートレスは、綿毛を飛ばして新たなたんぽぽを生み出すことが可能です。このように、敵同士で協力したり、実は親子関係があったりするようです。
■ソラの新しいコスチュームはどう思いついたのか?
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もともと『キングダム ハーツII』の衣装が特に人気で、野村氏はそのまま使ってもいいのではと考えていました。しかし、スタッフから新しい衣装を作ろうとの要望が大きかったため、『キングダム ハーツII』の衣装をベースに、『キングダム ハーツ 3D [ドリーム ドロップ ディスタンス]』の衣装を掛けあわせたようなデザインに変更されました。
また、アクションも多いので動きやすい服になっていますが、ファンからはどことなく大人びた印象を受けるとの声も。実際、キャラクターのバランスは変化していませんが、髪型が少しおとなしくなり装飾も減ってすっきりしたため、大人っぽい印象を受けるのかもしれないとのこと。
■発売はいつ?
後半は司会の方から、「発売まではそこまで遠くないですよね?」という質問が行われましたが、野村氏はそれをうまくはぐらかしていました。いずれにせよ、続報を期待して待つしかないようです。
最後に、野村氏と安江氏からファンへのコメントが発表されたあと、『キングダム ハーツIII』のPVが流されイベントは終了となりました。
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『キングダム ハーツ アンチェインド キー』は2015年配信予定で、基本プレイ無料(アイテム課金制)です。
『キングダム ハーツIII』は発売日・価格ともに未定です。
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