【E3 2015】フルCG映画の公開にあわせてゲーム版も制作が快調。新作『ラチェット&クランク』の実機プレイをチェック

フルCG映画にあわせてゲーム版も制作が進められている『ラチェット&クランク』の最新作をE3で体験しました。

ソニー PS4
会場に出現したラチェット
会場に出現したラチェット 全 2 枚 拡大写真
個人的名作『つるピカ ハゲ丸』(タイトル名からして秀逸!)の作者、のむらしんぼ先生によってコミカライズされ、一時は『コロコロコミック』で連載も張っていた『ラチェット&クランク』(『ガガガ!銀河のがけっぷち伝説』としてコミックスも全2巻が出版)。もっともPS3世代になって(少なくとも日本では)トーンダウンしているような・・・。

しかし米国ではフルCG映画化が決定し、2016年4月より公開が予定されているなど、再びビッグウェーブの予感です。これにあわせてゲーム版『ラチェット&クランク』の開発も決定し、PS4で鋭意制作が進行中。E3 2015でも堂々の実機デビューとなりました。さっそくプレーしてみたので、レポートをお届けします。





デモは列車ステージの「Aleero City」と、ボスステージの「Nebula G34」が楽しめました。Aleero Cityでは爆弾が仕掛けられた列車が舞台で、駅から列車に飛び乗り、敵キャラクターを倒しながら屋根などを伝って進んでいきます。ボスステージはPS4の最新ビジュアルでリファインされたスナッグルビーストと対決するというものです。

筆者はPS2版の『2』~『5』あたりをかなり遊び込み、PS3版になってからは離れてしまったのですが、プレイ感覚は良くも悪くも昔のまま。オムレンチを振り回し、ガラメカを切り替えながら敵キャラクターを蹴散らしているうちに、すっかり勘を取り戻せました。操作感やテンポもそのままで、調子にのって2周ずつプレイしてしまったほど。いや、良くできてますねホント。

本シリーズの魅力の一つに、ガラメカを切り替えながら自分好みのプレイスタイルで進められる自由度の高さがあります。中には敵キャラクターに強制的にダンスをさせて、その間に攻撃してしまうというユニークなガラメカも(雑魚だけではなく、ボスキャラクターにも効く!)。また敵をドット絵にしてしまう「ピクサライザー」も興味深く感じました。

またラチェット・クランク・キャプテンクォークなど、魅力的なキャラクターが多数登場し、カットシーンで掛け合いをみせるのも魅力の一つ。本作でもスナッグルビーストを倒した後、息が切れてうまく話せないラチェットをクランクが的確にフォローするなど、変わらぬやりとりが見られました。早く日本語吹き替えで聞いてみたかったですね。

ただゲームではアクションゲームという割り切りからか、カットシーンのぶつ切れ感が目立ち、「もうちょっと掛け合いが見たい」と感じたこともしばしばでした。そもそもレギュラーキャラクターの関係性すら、イマイチわかってなかった人も多かったのでは?(筆者だけ?)。映画版では、よりキャラクター同士の関係性が深掘りされるはずなので、今から楽しみです。

ゲームは映画版のストーリーに準拠とのことで、タイトルもナンバリングやサブタイトルが外され、シンプルに『Ratchet & Clank』のみ。ゲームも映画にあわせてフランチャイズをリブートさせる意図が感じられます。というか、筆者はみごと引っかかってしまったわけですが。ゲームの完成度は折り紙付きのように感じましたので、あとは発売&公開を待ちましょう。

《小野憲史》

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