SFCの名作RPG『ライブ・ア・ライブ』が20年の時を超えWii Uヴァーチャルコンソール（VC)で配信されました！本作は7人の有名マンガ家が起用され、異なる時代、異なる国で展開される７つのシナリオをクリアしながら物語の核心に触れるオムニバス形式のRPGです。筆者はコロコロコミックで原始編のイラストが紙面を飾ったあの頃から本作に触れており、とても思い入れの深い作品です。
実はVC化が発表される少し前、某刀剣ゲームファンの間で幕末編の主人公おぼろ丸が装備する刀について話題になりました。おぼろ丸は初期装備として「かねさだ」という刀を装備しているのですが、これは明らかに和泉守兼定が元ネタ。他にも「こてつ」など、幕末に活躍した剣士に縁がある刀が登場します。そこで話題に上がったのがある条件を満たすと入手できる「よしゆき」です。これは陸奥守吉行が元ネタ。陸奥守吉行を持っていたのはかの有名な幕末志士で、ゲーム中である条件を満たすと志士に認められ「よしゆき」が授けられます。筆者は本作発売当時、心赴くままプレイしていたので、そのような隠し要素があることをすっかり失念していました。ならば今回はチャレンジしよう！と思い立ったのでございます。
さて、「よしゆき」はある条件を満たすと手に入ります。その条件とは…
０人斬りを達成してクリアすること！
RPGにおいて敵と戦闘して経験値を得てレベルを上げることはボスを倒すための必須条件。しかしそれが封印されてしまったというわけです。今回は傍若無人ならず！ 逃げて逃げて逃げまくるべし！ とはいえ、まったくレベル上ができないわけではなく、救済策がいくつか用意されています。
「ひとだま」は霊魂なので一人にカウントされません。本作は経験値100でレベルが1つ上がる仕様なので、経験値5の「ひとだま」と何度も何度も戦ってせっせとレベル上げをします。これぞRPGの醍醐味！ また、当時多くの少年たちに強烈なトラウマを残した「おカメの方」は16回倒して1カウント。あんたほんとに人間か？ 経験値を得て大人の階段登るにはそれなりの苦痛が伴う。そのことをおカメの方は身を挺して教えてくれたのですね…（ムリヤリ美談に持っていく）。
よせばいいのに、お濠の中にいる裏ボスにまで手を出して、なんとか0人斬り達成！ とうとう「よしゆき」を託されました！ しかし、「よしゆき」が使用できるのは全てのシナリオをクリアした最終章まで待たねばならず…剣の道は厳しい…
今回は幕末編に的をしぼってのプレイ記になりましたが、他の時代も様々な隠し要素や感動シナリオが待っていますので、これを機にチャレンジしてはいかがでしょうか！？
Wii U 『ライブ・ア・ライブ』は 926円 （税込） で配信中です。
■著者紹介みかめ ゆきよみ
ゲーム好き、日本史好きの漫画家兼フリーライター。ゲームはジャンル問わず下手の横好きでなんにでも手を出す。歴史マンガ、コラム、イラストなど雑多に活動中。
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