
ここからは「Grafica」の話。まずは、そもそも“なぜ導入されたのか”という話からしていきましょう。「Grafica」は“音楽ゲームとして楽しい”を大前提とした上で、そこにプラスαの楽しさを加えるために導入。具体的には以下の3点が上げられます。
■音楽ゲームに新しい魅力を
様々なイラストレーターが描く「Grafica」には、独特のキャラクターデザインがあるのはもちろんのこと、キャストやバックボーンも設定されており、音楽ゲームにキャラクター性という新しい魅力を加えています。
■初心者を手助け
「Grafica」の導入には、普段音楽ゲームをプレーしない層にも触れてもらいたいという狙いもあります。特にターゲットがインターネット文化に馴染みのある10代~20代であるため、イラスト方面にも注力。そこで問題となるのが“難しくて楽しめない”ということ。そこで役立つのが「Grafica」の能力で、スコアを競うだけではなく、音楽ゲームをライトに楽しむための手助け能力が設定されているのです。
■上級者には上級者向けの能力
初心者を手助けする一方で、自分に手枷足枷をつけてゲームを難しくする“上級者向けの能力”も用意。この手の能力はスコア向上の能力も付いていますので、一度極めてしまった楽曲でも、「Grafica」で難易度を上げてチャレンジすることで、さらに得点を伸ばすといったこともできるようになります。
◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆
これだけ見れば魅力的な要素だといえますが、懸念になっているのが“スコアのインフレ化”です。ただKONAMIによると、「ロケテストは多くのユーザーさんが遊べて1回程度なので、その短いプレーの中で、Graficaの性能・能力を示すために、一部どうしても極端な設定にする必要がありました。その中で不満を持たれた方がいらっしゃることは我々も理解していますので、その意見をもとに調整させていただきます。
また、Graficaはライトな方にはゲームに入りやすく、コアな方には自分の腕前を高めて行くといった楽しみを実現するための追加要素と考えております。我々も音楽ゲームを長く作ってきているメーカーなので、その辺りはご安心頂ければと。」とのこと。

続いて「Grafica」の入手方法についてです。「Grafica」は、1回プレーする度に1枚入手。その際に料金を追加することで、1枚、3枚、5枚と追加で入手できるシステムです。なおロケテスト版での仕様では、出てくる「Grafica」はランダムであり、被りもあり。
この入手方法から“ソーシャルゲームの様な重課金”が懸念されていますが、「通常のプレーで入手できるGraficaで十分その楽しさを体験頂けます。追加料金で複数枚のGraficaが入手できるという仕様は、Graficaを早くたくさん入手したいというニーズに応えるため選択肢として用意しています」とのことでした。
次ページ「BEMANIならではのUGC」