【レポート】『ブレイブルー セントラルフィクション』は攻撃的で尖った仕様に!数字に関係するキャラの情報も

店舗前は黒山の人集り。開場前に数百人の行列を形成。開場直後には整理券が400枚近く無くなり、用意していた500枚も底を尽くのでは? と言うほどの盛況ぶりでした。

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7月18日、秋葉原Heyにおいて、『BLAZBLUE』の新作『BLAZBLUE CENTRALFICTION』体験会が行われました。

プレスの集合時間は開幕より一時間以上早かったのですが、それ以前からすでに店舗前は黒山の人集り。開場前に数百人の行列を形成して、やはり今作の注目度とシリーズの高い人気が伺える結果に。開場直後には整理券が400枚近く無くなり、用意していた500枚も底を尽くのでは? というほどの盛況ぶりでした。



◆『BLAZBLUE』の新要素を簡単に紹介



■エクシードアクセル
ボタン同時4つ押しのオーバードライブ(以下OD)中に、再度ボタン同時押しをする事で発動する攻撃。キャラごとに専用の演出と効果が用意されている。また、後述のアクティブフロウ中に発動する事で、さらに攻撃力が上がる仕様となっています。

■アクティブフロウ
攻撃を当てる、ヒートゲージを使う、といった「アクティブな行動」を選択する事で、キャラアイコンの下部に筋状の効果が発動。「アクティブフロウ」状態に突入する。戦況が優勢な時に自動で発動して、攻撃力向上やバーストゲージの回復が早まるといった効果があります。

■新キャラクター
ぶるふぇすでも発表があった通り、二人の新キャラクター、「ナオト=クロガネ」と「ヒビキ=コハク」が登場!


ナオトは小説「ブラッドエッジエクスペリエンス」の黒鉄ナオトで、スタイル、技ともにストレートなキャラ。性能強化の「エンハンサー」や比較的遠距離な攻撃も可能な「ブラッドエッジ」など、距離に囚われない扱いやすいキャラだと言えるでしょう。せっかくですから、プレイする前に小説「ブラッドエッジエクスペリエンス」を読んで、立ち位置やバックストーリーを確認しておく事をおすすめします。なお、当日のメロンブックスでは小説「ブラッドエッジエクスペリエンス」が完売したそうですよ。(CV.島崎信長さん)

ヒビキはカグラの部下で、BBCPからの登場です。中の人である市来光弘さんが格闘ゲーマーとして名を馳せている人物なので、中も外も念願叶って、ですね。ドライブ「ダブルチェイス」で分身を生み出し、任意に分身と本体を使い分けて戦うなど、少々トリッキーな戦い方をします。手数が多い分だけ操作は忙しくなりそうですが、決まった時の爽快感はかなりのもの。

また、特筆すべきはその武器。ぶるふぇすでも話題になりましたね。刀身がカッター状になっているあれです。しかもディストーションドライブ中にくるくると回転しながら敵を切り刻む姿など、まさに兵長でした。

◆実機プレイを交えて




「攻撃的な感じに変えてみました」という森利道Pの言葉通り、アクティブフロウの火力がかなり高めに設定されていました。これについては「想定する一番上にしておこう」という想いがあったようで、開発の意図としては積極性のある試合展開を望んでいるという事でしょうか。一方、ゲームスピードはそこまで早い訳ではなく、例えば以前2013年のアニメを観て「今作からやってみよう!」という方にも入りやすいものになっています。



また、初期選択の操作タイプを「スタイリッシュ」へと変更する事で、単一のボタンを押すだけでもコンボがつなげられたり必殺技を繰り出す事が可能になったりするので、初心者でも気持よくプレイできる仕様となっていました。テイガーを使ってあれこれやってみたところ、「非常に楽しい」という解を得たのです……。

◆森プロデューサーと石川ディレクターに聞く


開発チームのご両人、森利道プロデューサーと石川辰則ディレクター(以下P&D)のお二人に、今作のあんな事やこんな事を、みんなで寄って集って聞いてきました。



―――新作発表時に、歓声が上がった時の心境は?

森P:雑用をやっております(笑)Pの森です。前回の『CP』の時もそうでしたが、発表する時はすごく緊張するんです。『シフト』の時はぬるっと発表しちゃったので、それ以降はちゃんと「この日に発表しよう」と決めてみんなで動いていましたから。今回に関しては、新しいスタッフがメインを張っている場合が多いんです。ボクより石川だったり新しいメインプログラマーの川上であったり、彼女彼らの方が緊張したんじゃないかなという気はします。調整も加藤に変わったので、開発も世代交代した感じですね。

石川D:『CP』から関わっていますが、当時の発表も盛り上がっていて、会場で感動したんです。今回、ディレクターを担当させていただいたので、発表までドキドキ。PVが流れて新キャラなどが出た時の「ワァーッ!」という瞬間は、感動しました!

森P:ヒビキの時の歓声が大きくて、びっくりしました。市来くん本人も「このゲームをやりたい、やりたい」と言っていて、いい巡り合わせでやらせていただいて。本人も格闘ゲームにすごく明るい方なんで、やる気はハンパないです。

―――タイトルの『CENTRALFICTION』の意味は?

森P:前回のサブタイトルは「刻の幻影」、今回は「神の観る夢」。これはストーリーをやってもらった方がいいって感じですね。ストーリーモードで、どのキャラとは言いませんが、あるキャラがズバリのネタバラシをするシーンがあります。サブタイトルの意味については、できればそのキャラクターのストーリーモードを観ていただけると嬉しいなと思っております。

――今作の注目すべき点は?

森P:「エクシードアクセル」ですね! 今作は攻撃的で尖った形の仕様になっているので、是非触っていただきたいです。既存のキャラもいじっているキャラは多いですよ。メイン画面のUIを白系にしたのにも意味があるんです。BLAZBLUEはゲージが多くて、それらに色をいっぱい使ってしまうと見づらい。だから、できる限りゲージやアイコンは見やすくシンプルにしようと。アクティブフロウが発生している時もアイコンの周りに色付きの筋が出ているので、今回はUI自体をできる限り分かりやすくしたかった。

エクシードアクセルはOD中に使える超必殺技。今までのシリーズではコンボを覚えないといけなかったので、メリットを得るのに若干敷居が高かった。そのあたりの緩和のために、全ボタン同時押しで出せる超必殺を実装しました。アクティブフロウに関しては、今までのネガティブペナルティに合わせて、「攻めた方にメリットがある」という形の方が、ユーザーが楽しめるのではないかと思って実装しました。

――他に新キャラクターとかは?

森P:PVの最後を観てもらえれば分かるでしょう! 数字に関係するキャラクターがどうにかなりますので、そのあたりはご期待ください(笑) ナオトを出した理由も言えない……あと数ヶ月もすれば意図が分かってきます。ヒビキは『CP』の時点で決めていました。NPCで出して、そこから人気が高まりキャラを掴んでいただいた後にプレアブルで参入すると盛り上がるかなと思っています。



――今作では新しくプレイする方のためのシステムもありますね。

森P:できる限り分かりやすくしました。新規の方が入りやすいように、スタイリッシュモードも入れています。 ……新しくプレイしていただける方に関しては、難しい事を言いたくないんですよ。「ガチャプレイでもいいから触っていただいて、それで楽しければいいでしょう!」と。そこから順次好きになってもらえればいいと思っていますし、だからこそ簡単な操作でコンボがつながるようにもしています。キャラクターが好き、声優さんが好き、ぶるらじで面白かったから触ってみよう、と様々なきっかけががあると思うので、とりあえず触ってもらって楽しんでもらって、ですね。対戦格闘ゲームなので、人と闘っているのが楽しい、人と一緒に遊ぶのが楽しいとボクは思っているので、ユーザー同士のコミュニティも広げてもらえればいいなと思っています。

対戦格闘ゲームは相手がいて初めて成り立つもの。CPU戦だとあまり面白くないと思うんですよ。人と闘って、大会があり、人がいて初めて成り立つ。そういう形で広めていければいいと思っています。ただね、人と同じ事をやっていると飽きてしまうので、物足りなくなっちゃう。飽きっぽいんで(笑)



――通信対戦はどうですか?

石川D:可能ならやりたいと思っています。人がいてこその対戦ゲームなので、オンラインでつながればその場にいなくても対戦できますし。インフラがちゃんとしていればやりたいですね。

――それではファンに対してコメントをお願いします。

石川D:ロケテストは20日までやるんですが、是非新キャラと従来キャラの変わったところなどを触ってください。『CP』からけっこう変わっているので、そのあたりを体感していただきたいと思います。

森P:後で発言する人間は、たいてい先の人間に全部言われちゃうんですよね……前から言っている通り、「格闘ゲームを楽しんでください!」。これも一つのお祭りだと思うので、こういうところで人と出会って仲良くなって大会に出る、そんな場の一つだと思って楽しんでください。『BLAZBLUE』というツールを使ってコミュニケーションをとっていただければ嬉しいです。

◆加藤氏へもちょろっとインタビューを敢行


――全キャラクターの中で、好きな技、紹介したい技などありますか?

加藤京平氏:まずはテイガーの「ウェッジカタパルト」ロープ投げですね。これは画面端に投げて返ってきたところに追加技を入れるもの。分かりやすく追撃できる技が欲しいと思って。本当に派手で、見た目的にインパクトがありますよ! また、アラクネの「Pの否定」。これは蜘蛛が出てきて相手を繭で包むという技です。「fイコール」は空飛ぶムカデっぽい虫を呼ぶディストーションなんですけど、デザイナーがそれ系の好きな気合いの入った人で、本当に虫っぽい虫が出てきます。それがすごいアラクネっぽいなと思いますね(笑) すごいと言えば、バングの新技「秘術・粉砕爆破の術」! D攻撃にガードポイントが付いていて、相手の攻撃を止めた時に爆発する。これが実にバングっぽい。一瞬だけ服が脱げるっていう(笑)

性能的な意味で言ったら、マコトの新技「シリウスジョルト」です。大きく振りかぶってストレートを出す技なんですけど、これがちょっと変わっていて、「立っている相手だとガード不能で吹っ飛ぶ」んです。しかし「しゃがんでいる相手だとガードも可能だし当たってもカスヒット」みたいな状態になります。某ボクシングマンガの「ハートブレイクショット」をイメージしました。「立っている相手に対してだけ効果のある技」なので、下段技の代わりになるんです。マコトはボクサーだから、しゃがんで足下を攻撃するよりも、拳で打ち合った方がいいなと考えた結果です。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

人で溢れごった返す体験会の会場には女性の姿も多く、ぶるふぇす同様、高い女性人気のある事が伺えます。一昔前までは考えられない状態ですね。今回は体験版、ロケテストという事で、まだまだ調整していく点、ブラッシュアップしていく箇所も多いでしょう。ですから技の仕様やビジュアルなどに変更がある可能性もあります。

プレイした感じは、スタイリッシュによるコンボのつなげやすさと技の出しやすさが顕著で、キャラによりますが動かしやすく、自分がやりたい事をダイレクトに再現できるものとなっていました。とにかく派手で爽快感があり、ストーリーに関しても今作でラグナ絡みの話は終了、一段落です。ナイン絡みの話もガッツリ出てくるでしょうから、従来のファンの方も、アニメや小説などから参加される方も、十分楽しめるのではないでしょうか。予定されている稼働開始に向けて、あと少しだけ、待ちましょう。

《平工 泰久》

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