――話を振り返り、改めて本作いかがですか?
前田:コンセプト段階でものすごくひねったことをやっているので、批評的な文脈でメタに見ても面白い。なおかつヒューマンなドラマとしても充分面白い。しかも「日常系萌え美少女もの」としても強度がある。そういう意味ですごく重層的な作品なんだなと、今日しゃべって改めて思いましたね。よく計算されてますよ。
藤津 :お、今の前田さんのまとめで見事着地した感じが(笑)。でも今のままいくと「頭が良いアニメ」となってしまう。
前田:そうなんですよね。そうなっちゃうと良くないですよね。
藤津:もうひとつ、何かバーストしてほしいよね。
宮:最後、実写になるとかね。
(一同) え~!
藤津:それ、頭良い方面じゃん!
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宮:じゃあ声優さんが出てくる特別番組で終わりとか。そこまでやったらメタのメタまでいけるんじゃないかな(笑)。
藤津:いや、メタばっかり押したらダメなんだって(笑)。そっちじゃない! たとえば“かれら”が出てこない平和なスピンオフアニメがつくられるとか。
宮:『ぷちえう゛ぁ』みたいな。
藤津:そうそう。フラッシュアニメ的なものでいいので、要はキャラクターの強さだけで勝負するゾーンに入ると、また違った世界が開けると思う。トリックや仕掛けばかり見ちゃうとダメだと思う。
数土:たしかにもうちょっとキャラクター見たいですよね。
宮:個人的には、キャラクターのドラマとしてブーストがかかると面白いのかな、と思います。そういった意味で鍵を握っているのは、りーさんのキャラクターかな、と。彼女は「学園生活部」の部長なわけで、精神的に追いこまれていくことがあるんじゃないかな、って。
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前田:あとは……由紀ちゃんが“紐”をつけるとか?
宮:それ“中の人”の話だよね!?
前田:“中の人”でオチをつけるのは間違っているだろうか? ……いや、なんか、今日はどうも話が固かったから、こういうこといっとくと場が和むかなって(笑)。
宮:じゃあ由紀の紐に期待ということで!。
記事提供元: アニメ!アニメ!